霊界物語 第六一巻 山河草木 子の巻出口王仁三郎
~~~~~~~~~~●凡例
※【】……底本で傍点が振られている文字列 (例)【ヒ】は火なり※「ス」を現す記号(丸にホチ)は「◎」に置き換えた。その他、文字コード(ユニコード)に無い文字は「〓」に置き換えた。※底本『霊界物語 第六十一巻』愛善世界社 2007(平成19)年11月04日 第一刷発行※底本をもとに若干の編纂を加えてある。詳細は次のウェブサイト内に掲載してある。 『王仁三郎ドット・ジェイピー』(オニド) http://onido.onisavulo.jp/※現代では差別的表現と見なされる箇所もあるが修正はせず底本通りにした。※図表などのレイアウトは完全に再現できるわけではないので適宜変更した。※編纂・データ作成…飯塚弘明(オニド主宰)
2009年11月20日修正~~~~~~~~~~●目次
|序文《じよぶん》
第一篇 |常磐《ときは》の|松《まつ》
第一章 |神苑《しんゑん》〔一五五一〕第二章 |神影《しんえい》〔一五五二〕第三章 |神雲《しんうん》〔一五五三〕第四章 |神田《しんでん》〔一五五四〕第五章 |神山《しんざん》〔一五五五〕
第二篇 |神国《みくに》の|春《はる》
第六章 |神天《しんてん》〔一五五六〕第七章 |神地《しんち》〔一五五七〕第八章 |神台《しんだい》〔一五五八〕第九章 |神行《しんかう》〔一五五九〕第一〇章 |神厳《しんげん》〔一五六〇〕
第三篇 |白梅《しらうめ》の|花《はな》
第一一章 |神浪《しんらう》〔一五六一〕第一二章 |神徳《しんとく》〔一五六二〕第一三章 |神雨《しんう》〔一五六三〕第一四章 |神服《しんふく》〔一五六四〕第一五章 |神前《しんぜん》〔一五六五〕
第四篇 |風山雅洋《ふうざんがやう》
第一六章 |神英《しんえい》〔一五六六〕第一七章 |神月《しんげつ》〔一五六七〕第一八章 |神人《しんじん》〔一五六八〕第一九章 |神恵《しんけい》〔一五六九〕第二〇章 |神郷《しんきやう》〔一五七〇〕
第五篇 |春陽自来《しゆんやうじらい》
第二一章 |神花《しんくわ》〔一五七一〕第二二章 |神日《しんじつ》〔一五七二〕第二三章 |神暉《しんき》〔一五七三〕第二四章 |神泉《しんせん》〔一五七四〕第二五章 |神家《しんけ》〔一五七五〕~~~~~~~~~~
|序文《じよぶん》
 |霊界物語《れいかいものがたり》|六十一《ろくじふいち》の|還暦《くわんれき》|祝《いは》ひ、|口述者《こうじゆつしや》も|筆記者《ひつきしや》も|皆《みな》|松雲閣《しよううんかく》に|集《あつ》まりて、|霊主体従《れいしゆたいじゆう》|第一巻《だいいつくわん》|編輯《へんしふ》の|時《とき》の|苦心《くしん》を|追懐《つゐくわい》しながら、|小雲川《こくもがは》の|水音《みなおと》、|松風《まつかぜ》の|響《ひび》きに|心胆《しんたん》を|洗《あら》ひ|清《きよ》め、|瑞月《ずゐげつ》、|隆光《たかてる》、|明子《はるこ》を|初《はじ》め|鶴殿《つるどの》|親子《ちかこ》、|柳原《やなぎはら》|燁子《あきこ》、|小倉《をぐら》|貞子《さだこ》の|三女人《さんによにん》|相並《あひなら》びて|今日《けふ》の|生日《いくひ》を|祝《いは》ひつつ|初夏《しよか》の|新緑《しんりよく》に|酔《よ》ふ。   大正十二年五月十日   於松雲閣

第一篇 |常磐《ときは》の|松《まつ》

第一章 |神苑《しんゑん》〔一五五一〕
  第一
    一
 わが|魂《たましひ》は|永久《とこしへ》の  |光《ひかり》にあひて|醒《さ》めにけり |神《かみ》の|御国《みくに》のおんために  |力《ちから》|限《かぎ》りに|仕《つか》へ|奉《まつ》らむ。
    二
 あだにすごせし|現世《うつしよ》の  |時《とき》をつぐのひたてまつり また|来《こ》ぬ|良《よ》き|日《ひ》を|楽《たの》しみて  |誠《まこと》の|道《みち》に|進《すす》むべし。
    三
 |神《かみ》のよさしの|神業《かむわざ》に  |仕《つか》へまつりて|後《のち》の|世《よ》の |霊魂《たま》の|生命《いのち》の|備《そな》へをば  |具《つぶ》さに|固《かた》めおけよかし。
    四
 |神《かみ》の|敏《と》き|目《め》は|照《て》り|渡《わた》る  |常夜《とこよ》の|暗《やみ》を|押《おし》わけて |月日《つきひ》のかぶとを|身《み》に|纒《まと》ひ  |勇《いさ》み|戦《たた》かへ|神《かみ》の|子《こ》|等《ら》。
    五
 |霊魂《みたま》も|栄《さか》えて|永久《とこしへ》に  |我《わが》|皇神《すめかみ》の|大前《おほまへ》に |御稜威《みいづ》かしこみ|仕《つか》へ|行《ゆ》く  |天津使《あまつつかひ》ともろ|共《とも》に。

  第二
    一
 あした|夕《ゆふ》べを  |月日《つきひ》とともに いづの|光《ひかり》を  |御魂《みたま》にうけて |清《きよ》き|恵《めぐ》みを  |日《ひ》に|夜《よ》にさとる。
    二
 あした|夕《ゆふ》べに  |魂《たま》|清《きよ》めむと めぐみの|露《つゆ》は  |御空《みそら》ゆくだる |神《かみ》の|幸《さち》をば  |日《ひ》に|夜《よ》にさとれ。
    三
 あしたゆふべに  |言行心《みのおこなひ》を きよめすまして  たてまつりなば まつりしたから  まさしめ|玉《たま》はむ。
    四
 あした|夕《ゆふ》べに  なす|身《み》のつとめ |人《ひと》をめぐみて  |吾《わが》|身《み》にかたば |神《かみ》に|進《すす》まむ  |御階《みはし》とならむ。
    五
 あした|夕《ゆふ》べに  |救《すく》ひをいのり あゆみただしく  |大道《おほみち》すすめ |天津御国《あまつみくに》に  |昇《のぼ》らせたまふ。

  第三
    一
 |夜《よる》の|守《まも》りと|現《あ》れませる  |月《つき》の|御神《みかみ》のかくろひて |朝日《あさひ》の|光《かげ》はうららかに  スメール|山《ざん》に|輝《かがや》きぬ |吾等《われら》の|霊《れい》にも|皇神《すめかみ》の  |光《ひかり》をたまへと|願《ね》ぎ|奉《まつ》る。
    二
 |我《わが》|皇神《すめかみ》と|相《あひ》ともに  |今日《けふ》の|生日《いくひ》を|迎《むか》へずば |朝《あした》も|夜半《よは》の|心地《ここち》せむ  |神《かみ》に|従《したが》ふわれわれに あさなあさなに|輝《かがや》き|坐《ま》せよ。
    三
 |尊《たふと》き|神《かみ》の|御姿《みすがた》を  |吾等《われら》が|身魂《みたま》に|照《てら》しまし |罪《つみ》に|穢《けが》れし|暗《やみ》の|世《よ》を  |明《あか》し|清《きよ》めて|永遠《とこしへ》に |恵《めぐ》みの|光《ひかり》を|玉《たま》へかし。

  第四
    一
 |堅磐常磐《かきはときは》に|動《うご》きなき  |仁慈《みろく》の|神《かみ》の|御恵《みめぐ》みは |旭《あさひ》の|豊栄《とよさか》|昇《のぼ》るごと  |天地《あめつち》|四方《よも》に|輝《かがや》きぬ |光《ひかり》の|主《ぬし》と|現《あ》れませる  |皇大神《すめおほかみ》の|御力《みちから》は |吾《わが》|世《よ》の|迷《まよ》ひの|叢雲《むらくも》を  |四方《よも》に|掻《か》き|別《わ》け|村肝《むらきも》の |心《こころ》の|暗《やみ》を|晴《はら》します  |伊都《いづ》の|恵《めぐみ》ぞ|畏《かしこ》けれ。
    二
 |世人《よびと》の|智慧《ちゑ》は|賢《さか》しくも  |斯世《このよ》をのろふ|魔神《まがかみ》の |醜《しこ》のたくみは|覚《さと》り|得《え》じ  |神《かみ》より|出《い》でし|真心《まごころ》の |礎《いしずゑ》かたく|搗《つ》きかため  |神《かみ》のまにまに|進《すす》みなば |仁慈《みろく》の|神《かみ》は|人《ひと》の|身《み》に  |無限《むげん》の|神力《みちから》たまふべし。
    三
 |朝《あした》にそよぐ|風《かぜ》の|音《ね》に  |深《ふか》き|御旨《みむね》を|聴《き》きさとり |夕日《ゆふひ》の|映《は》ゆる|大空《おほぞら》に  |清《きよ》き|望《のぞ》みを|寄《よ》せながら |日々《ひび》に|新《あら》たに|救《すく》ひの|神《かみ》の  |伊都《いづ》の|御姿《みすがた》|伏《ふ》し|拝《をが》む |吾《わが》|身《み》の|上《うへ》ぞ|楽《たの》しけれ。

  第五
    一
 |吾《わが》|身《み》を|照《てら》す|大御神《おほみかみ》  |夜《よる》と|昼《ひる》との|別《わか》ちなく |家内《やぬち》にあるも|草枕《くさまくら》  |旅《たび》に|出《い》づるも|倶《とも》に|坐《ま》す。
    二
 |朝日《あさひ》|昇《のぼ》りて|世《よ》の|業《わざ》に  |勤《いそ》しみ|励《はげ》む|時《とき》の|間《ま》も |吾等《われら》を|照《てら》す|皇神《すめかみ》は  |身魂《みたま》の|幸《さち》を|守《まも》ります。
    三
 |都大路《みやこおほぢ》の|八衢《やちまた》に  さまよひ|騒《さわ》ぐ|人中《ひとなか》も |仁慈《みろく》の|神《かみ》の|御声《みこゑ》をば  |聞《き》くぞ|嬉《うれ》しき|神《かみ》の|国《くに》。
    四
 |今日《けふ》の|一日《ひとひ》をいそしみて  |果《は》てし|夕《ゆふ》べの|楽《たの》しみは |高天原《たかあまはら》のパラダイス  |皇大神《すめおほかみ》と|倶《とも》にあり。
    五
 たまきの|如《ごと》くにめぐる|日《ひ》を  |神《かみ》に|祈《いの》りて|楽《たの》しげに |送《おく》る|人《ひと》こそ|天国《てんごく》の  |神《かみ》の|使《つかひ》と|倶《とも》にあり。

  第六
    一
 |世人《よびと》を|愛《めぐ》む|我《わが》|御神《みかみ》  |夕《ゆふ》べの|空《そら》に|打《うち》|悩《なや》む |罪《つみ》と|穢《けが》れと|窮乏《とぼしき》を  |御前《みまへ》に|告《つ》ぐる|人《ひと》の|身《み》を |憐《あは》れみ|玉《たま》ひて|御恵《みめぐみ》の  |露《つゆ》|細《こま》やかに|降《ふ》らせまし |臥床《ふしど》に|息《いこ》ふ|夜《よ》の|世界《せかい》  |安《やす》く|守《まも》らせたまへかし。
    二
 |大空《おほぞら》|包《つつ》む|叢雲《むらくも》の  |暗《くら》き|夜半《よは》をも|仁愛《じんあい》の |面《おも》を|表《あら》はし|玉《たま》ひつつ  まどろみ|玉《たま》ふ|暇《ひま》も|無《な》く |青人草《あをひとぐさ》をもねもごろに  |守《まも》らせ|玉《たま》ふ|大稜威《おほみいづ》 |畏《かしこ》み|感謝《かんしや》し|奉《たてまつ》る。
    三
 |苦《くる》しき|病《やまひ》と|滅亡《ほろび》とは  |神《かみ》の|御子《みこ》|等《ら》の|身《み》に|迫《せま》り |死《し》の|矢《や》は|激《はげ》しく|飛《と》び|来《く》とも  |盾《たて》とあれますエンゼルは |吾《われ》|等《ら》を|厚《あつ》く|守《まも》りまし  |皇御神《すめらみかみ》と|倶《とも》にあれば |恐《おそ》るる|事《こと》は|世《よ》にあらじ。
    四
 たとへ|吾《われ》|等《ら》の|寝室《ねや》の|床《とこ》  |夜《よ》の|間《ま》に|落《お》ちて|奥津城《おくつき》と なりて|吾《わが》|身《み》を|囲《かこ》むとも  |天津《あまつ》|日《ひ》の|神《かみ》の|御光《みひかり》に |呼《よ》び|覚《さま》されて|永遠《とこしへ》の  |輝《かがや》き|仰《あふ》ぎ|奉《まつ》るべし。

  第七
    一
 いとも|静《しづ》かに|夕日影《ゆふひかげ》  |消《き》え|行《ゆ》く|見《み》れば|亡《な》き|友《とも》の |俤《おもかげ》のこる|胸《むね》の|中《うち》  |吾《わが》|身《み》に|迫《せま》る|夜《よ》のとばり。
    二
 |世《よ》は|水泡《うたかた》の|夢《ゆめ》なれや  |消《き》えて|跡《あと》なき|人《ひと》の|身《み》も |神《かみ》の|恵《めぐみ》に|活《い》かされて  |楽《たの》しく|栄《さか》ゆる|神《かみ》の|国《くに》。
    三
 かくり|世《よ》|遠《とほ》しと|人《ひと》は|言《い》はめ  |誠《まこと》|一《ひと》つの|麻柱《あななひ》の |真心《まごころ》|通《かよ》はぬ|里《さと》やあらむ。
    四
 |空《そら》に|輝《かがや》く|数多《あまた》の|星《ほし》に  |友《とも》の|霊魂《みたま》の|何《いづ》れぞと |忍《しの》ぶも|神国《みくに》の|道《みち》しるべ  |仰《あふ》ぎて|友《とも》の|幸《さち》いのる。

  第八
    一
 |神《かみ》の|御名《みな》をば|称《たた》へつつ  |今日《けふ》の|一日《ひとひ》を|送《おく》りけり |誠《まこと》の|神《かみ》の|御光《みひかり》よ  |隠《かく》れたまひそ|山《やま》の|端《は》に |沈《しづ》む|日影《ひかげ》と|諸共《もろとも》に。
    二
 |冬《ふゆ》と|夜《よる》なき|高天原《たかあまはら》の  |神《かみ》の|御国《みくに》の|宝庫《みくら》の|前《まへ》に |魂《たま》かがやける|神使《みつかひ》の  |琴《こと》の|音《ね》に|合《あ》ふ|言霊《ことたま》の |宇豆《うづ》の|神歌《みうた》ぞゆかしけれ。
    三
 |言霊《ことたま》|鈍《にぶ》きわが|舌《した》は  もつれからみて|怪《あや》しくも |節《ふし》をあやまりあぢきなき  |吾《わが》|手《て》は|調《しらべ》を|仕《つか》へ|得《え》ず あまりに|高《たか》き|皇神《すめかみ》の  |稜威《みいづ》に|怖《お》ぢし|苦《くる》しさよ。
    四
 |皇大神《すめおほかみ》よ|大神《おほかみ》よ  |奇《くす》しき|御手《おんて》の|触《ふ》れまさば |掻《かき》|乱《みだ》されしたましひの  |糸《いと》の|音色《ねいろ》もさやさやと |天津御国《あまつみくに》の|神人《かみびと》の  |琴《こと》の|音色《ねいろ》に|劣《おと》らまじ。
    五
 |青人草《あをひとぐさ》のたましひも  |日々《ひび》の|業《わざ》をも|浄《きよ》めまし |人《ひと》の|一世《ひとよ》を|安《やす》らかに  |栄《さか》え|守《まも》らせ|玉《たま》へかしと |心《こころ》の|底《そこ》よりうたふなる  たたへの|歌《うた》とならしめよ。
    六
 |夕《ゆふ》べを|知《し》らぬ|身《み》とならば  |天津使《あまつつかひ》も|人《ひと》もみな |同《おな》じ|調《しら》べのこと|糸《いと》に  |声《こゑ》を|合《あは》せてたたふべし。

  第九
    一
 |天津日影《あまつひかげ》は|西山《にしやま》に  かくれて|四方《よも》の|山々《やまやま》は |暗《やみ》の|戸扉《とぼそ》に|包《つつ》まれぬ  |吾《わが》|身《み》にやどる|魂《たましひ》は いとも|淋《さび》しく|成《な》りにけり  |寄《よ》るべなき|身《み》も|皇神《すめかみ》に たよる|心《こころ》に|栄《さか》えあり。
    二
 |吾《わが》|身《み》の|生命《いのち》|暮《くれ》ちかく  |淋《さび》しさ|迫《せま》る|夕暗路《ゆふやみぢ》 |世《よ》はいろいろと|移《うつ》り|行《ゆ》く  いや|永遠《とこしへ》に|変《かは》らざる |誠《まこと》の|神《かみ》よ|吾《あ》と|共《とも》に  |仁愛《みろく》の|心《こころ》に|宿《やど》りませ。
    三
 この|世《よ》の|暗《やみ》のものすごく  |悪魔《あくま》の|誘惑《いうわく》いや|繁《しげ》し またたく|暇《ひま》も|去《さ》りまさず  |神《かみ》よ|吾《わが》|身《み》に|宿《やど》りませ。
    四
 |死《し》の|魔《ま》の|力《ちから》いづこぞや  |神《かみ》は|吾《われ》|等《ら》と|倶《とも》にあり |神《かみ》に|叶《かな》ひし|人《ひと》の|身《み》は  |如何《いか》なる|死《し》の|魔《ま》も|恐《おそ》れむや |御神《みかみ》よ|吾等《われら》と|倶《とも》にあれ。
    五
 |心《こころ》ひそめて|閉《と》づる|眼《め》に  |仰《あふ》ぐ|千座《ちくら》の|置座《おきくら》を |忝《かたじけ》なみて|涙《なみだ》ぐむ  |栄光《さかえ》の|吉日《よきひ》の|来《きた》るまで |御神《みかみ》よ|吾等《われら》を|守《まも》りませ。

  第一〇
    一
 |吾《わが》|霊魂《たましひ》の|清《きよ》ければ  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|更生主《すくひぬし》 |永遠《とは》に|宿《やど》らせ|玉《たま》ひつつ  |夜《よる》なき|身霊《みたま》となし|玉《たま》ふ。
    二
 |静《しづ》けき|夜《よ》な|夜《よ》な|安《やす》らけく  |臥床《ふしど》に|寝《い》ぬる|度《たび》ごとに |神《かみ》の|添乳《そへぢ》の|安息《いこひ》をば  |偲《しの》ばせたまへ|惟神《かむながら》 |畏《かしこ》み|畏《かしこ》み|願《ね》ぎまつる。
    三
 |夜《よる》と|昼《ひる》との|別《わか》ちなく  |御神《みかみ》の|吾《われ》と|居《ゐ》まさずば |生《い》くる|甲斐《かひ》なく|幽界《かくりよ》に  |到《いた》るも|道《みち》なき|人《ひと》の|身《み》よ。
    四
 |皇大神《すめおほかみ》の|御教《みをしへ》に  |反《そむ》きて|暗《やみ》に|迷《まよ》ふ|子《こ》を |仁慈《じんじ》の|御手《みて》を|伸《の》べ|玉《たま》ひ  |玉《たま》の|御声《みこゑ》もすずやかに |招《まね》かせ|玉《たま》へ|神《かみ》の|国《くに》へ。
    五
 |貧《まづ》しき|人《ひと》を|富《と》ませまし  |憂瀬《うきせ》に|落《お》ちし|人草《ひとぐさ》を |救《すく》ひなぐさめいたづきの  |身魂《みたま》を|看護《みと》り|大前《おほまへ》に いと|平《たひら》かに|臥《ふ》させませ。
    六
 |来《く》る|日《ひ》のあした|眼《め》さめなば  |吾等《われら》を|祝《いは》ひ|導《みちび》きて |冬《ふゆ》と|夜《よる》なき|天津国《あまつくに》の  |清《きよ》き|旅路《たびぢ》に|恙《つつが》なく |進《すす》ませ|玉《たま》へと|伏《ふ》し|拝《をが》む。

  第一一
    一
 |今日《けふ》の|生日《いくひ》の|御恵《みめぐみ》を  |称《たた》へ|奉《まつ》るぞ|嬉《うれ》しけれ |今宵《こよひ》も|御心《みむね》に|吾《わが》|身魂《みたま》  |頼《たよ》らせたまへ|安《やす》らかに。
    二
 |今日《けふ》の|一日《ひとひ》のあやまちを  |直日《なほひ》に|見直《みなほ》し|詔直《のりなほ》し |心《こころ》|平《たひら》にやすらかに  |御胸《みむね》に|眠《ねむ》らせ|玉《たま》へかし。
    三
 |聖《きよ》き|御蔭《みかげ》に|現身《うつそみ》の  |魂《たま》を|休《やす》めて|村肝《むらきも》の |心《こころ》|新《あら》たに|勇《いさ》ましく  |眼《まなこ》さまさせ|玉《たま》へかし。
    四
 |嵐《あらし》に|寒《さむ》き|奥津城《おくつき》を  |臥床《ふしど》の|如《ごと》く|暖《あたた》かく やすく|迎《むか》ふる|信真《あななひ》の  |清《きよ》き|心《こころ》を|給《たま》へかし。
    五
 いと|厳《おごそ》かにかがやける  |神《かみ》の|審判《さばき》の|御座《みくら》をも |花《はな》|咲《さ》き|蝶《てふ》|舞《ま》ふ|春《はる》の|日《ひ》の  |長閑《のどか》な|庭《には》と|嬉《うれ》しみて |仰《あふ》ぐ|霊魂《みたま》となさしめ|玉《たま》へ。

  第一二
    一
 あたり|静《しづ》けき|夕《ゆふべ》の|空《そら》に  |琴《こと》のしらべもさやさやと |心《こころ》ゆくまでうたひつ|舞《ま》ひつ  |天津御国《あまつみくに》の|宝座《ほうざ》の|前《まへ》に |進《すす》ませ|玉《たま》へや|瑞御魂《みづみたま》。
    二
 |天津日影《あまつひかげ》も|臥床《ふしど》に|入《い》りて  |悪魔《あくま》の|囁《ささや》く|頃《ころ》にしあれば |委《ゆだ》ねまつらむ|千万《ちよろづ》の  |今日《けふ》まで|蒔《ま》きし|種々《くさぐさ》を。
    三
 |善悪《よしあし》もうつし|醜《みにく》きもの|皆《みな》の  |色《いろ》も|形《かたち》もことごとく |見《み》えずなり|行《ゆ》く|時《とき》は|来《き》にけり。
    四
 |日《ひ》ごと|夜《よ》ごとに|皇神《すめかみ》は  |清《きよ》き|尊《たふと》き|仁愛《じんあい》の |畏《かしこ》き|神業《みわざ》も|世《よ》の|人《ひと》の  |目《め》に|現《あら》はさで|潜水《こもりず》の |深《ふか》くもかくさせ|玉《たま》ひぬる。
    五
 |百千万《ももちよろづ》の|鳥《とり》つばさ  ねぐら|求《もと》むる|夕《ゆふ》まぐれ |人《ひと》は|家路《いへぢ》に|帰《かへ》り|行《ゆ》く  |時《とき》こそいとも|静《しづか》なれ。
    六
 いとも|畏《かしこ》き|皇神《すめかみ》よ  |吾等《われら》が|現世《このよ》の|旅《たび》を|終《を》へ |神《かみ》の|御国《みくに》に|進《すす》みなば  |霊魂《みたま》の|清《きよ》き|故郷《ふるさと》の |神祖《おや》の|御許《みもと》に|安《やす》らかに  いこはせ|玉《たま》へ|惟神《かむながら》 |謹《つつし》みかしこみ|願《ね》ぎ|奉《まつ》る。

(大正一二・五・一 旧三・一六 加藤明子録)

第二章 |神影《しんえい》〔一五五二〕
  第一三
    一
 |天津日影《あまつひかげ》は|西天《せいてん》に  |煙《けむり》の|如《ごと》くうすれ|行《ゆ》く |淋《さび》しき|夕《ゆふ》べ|世《よ》の|中《なか》の  |業《わざ》に|放《はな》れて|瑞霊《ずゐれい》と |神《かみ》の|望《のぞ》みを|語《かた》らまし。
    二
 |御目《みめ》に|暗《やみ》なき|光《ひかり》の|神《かみ》よ  |深《ふか》く|包《つつ》みし|吾《わが》|身《み》の|罪《つみ》を |遺《のこ》る|隈《くま》なく|細《こま》やかに  |心《こころ》|平《たひら》に|示《しめ》しませ。
    三
 |罪《つみ》も|穢《けが》れも|無《な》き|身《み》を|以《も》ちて  |千座《ちくら》の|置戸《おきど》を|負《お》ひ|玉《たま》ひ |人《ひと》のなやみを|清《きよ》めます  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》よ|吾《わが》なやみ かへりみ|玉《たま》へ|救《すく》はせ|玉《たま》へ。
    四
 いつか|吾《わが》|身《み》は|現世《うつしよ》|出《い》でて  |夜《よる》なき|国《くに》へ|到《いた》りなば |移《うつ》り|変《かは》らぬ|月日《つきひ》の|光《かげ》を  |心《こころ》|楽《たの》しく|仰《あふ》ぎ|見《み》む。

  第一四
    一
 |皇大神《すめおほかみ》の|給《たま》ひてし  |今日《けふ》の|生日《いくひ》も|暮《く》れにけり いざいざさらば|晨《あした》の|如《ごと》く  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》や|厳御霊《いづみたま》 |尊《たふと》き|御名《みな》を|称《たた》へまし。
    二
 |神《かみ》の|光《ひかり》に|向《むか》つて|動《うご》く  |大海原《おほうなばら》に|浮《うか》びたる |大地《だいち》に|住《す》める|神《かみ》の|子《こ》は  |神《かみ》の|光《ひかり》に|照《てら》されて |常世《とこよ》の|暗《やみ》に|勝《か》ちにけり。
    三
 |次第《しだい》|々々《しだい》に|夜《よ》のとばり  |明《あ》けゆく|国々《くにぐに》|嶋々《しまじま》の |青人草《あをひとぐさ》は|悉《ことごと》く  |神《かみ》の|御徳《みとく》を|賞《ほ》め|称《たた》へ |歌《うた》ひ|眼《め》さめて|朝夕《あさゆふ》に  |神《かみ》に|祈《いの》りの|絶間《たえま》なく |栄《さか》ゆも|嬉《うれ》し|五六七《みろく》の|代《よ》。
    四
 |労《つか》れ|休《やす》めと|人《ひと》の|子《こ》に  |別《わか》れたまひし|日《ひ》の|神《かみ》は |西《にし》の|洋《なだ》なる|友垣《ともがき》を  |神《かみ》の|御国《みくに》に|誘《いざな》ひて |永遠《とは》の|眠《ねむ》りを|醒《さま》します。
    五
 |興亡《こうばう》|常《つね》なき|現世《うつしよ》の  |数多《あまた》の|国《くに》と|事《こと》かはり いや|永遠《とこしへ》に|栄《さか》え|行《ゆ》く  |神《かみ》の|御国《みくに》ぞ|尊《たふと》けれ。

  第一五
    一
 |神《かみ》の|力《ちから》の|昼《ひる》|去《さ》りて  |恵《めぐみ》の|露《つゆ》の|下《くだ》ります |安《やす》けき|夜《よ》とはなりにけり  いざこれよりは|御恵《みめぐみ》に |抱《いだ》かれ|楽《たの》しく|休《やす》らはむ  |仁慈無限《じんじむげん》の|瑞霊《ずゐれい》の いと|暖《あたた》かきふところに。
    二
 |朝《あした》の|空《そら》に|日《ひ》の|神《かみ》の  |輝《かがや》き|渡《わた》り|玉《たま》ふまで |曇《くも》りもあらぬ|神使《みつかひ》の  |夢路《ゆめぢ》を|進《すす》ませ|玉《たま》へかし |尊《たふと》き|守《まも》りの|一夜《ひとよさ》を。
    三
 |病《やまひ》になやむ|貴《うづ》の|子《こ》や  |囚《とら》はれ|人《びと》は|言《い》ふも|更《さら》 |親《おや》なき|子供《こども》|背《せ》の|君《きみ》の  |頼《たよ》りさへ|無《な》き|人妻《ひとづま》に いとも|尊《たふと》き|仁愛《じんあい》の  |御姿《みすがた》あらはし|玉《たま》へかし せめては|夢《ゆめ》の|中《なか》なりと。
    四
 |生言霊《いくことたま》の|助《たす》けにて  |現《あら》はれ|出《い》でし|天地《あめつち》は |何処《いづく》の|果《はて》に|至《いた》るとも  |皇大神《すめおほかみ》を|外《ほか》にして |休《やす》らひぬべき|処《ところ》なし  あゝ|皇神《すめかみ》よ|主《す》の|神《かみ》よ。

  第一六
    一
 |夕日《ゆふひ》の|名残《なごり》|刻々《こくこく》に  |山《やま》の|尾上《をのへ》にうすれ|行《ゆ》きて |恵《めぐ》みの|露《つゆ》の|白玉《しらたま》も  |草木《くさき》の|花《はな》に|宿《やど》るなり あゝ|天地《あめつち》の|大神《おほかみ》よ  |御前《みまへ》に|捧《ささ》ぐる|太祝詞《ふとのりと》 うまらに|完全《つばら》に|聞召《きこしめ》せ
    二
 |災《わざはひ》|多《おほ》き|現世《うつしよ》の  |諸《もも》の|歎《なげ》きも|皇神《すめかみ》の |恵《めぐ》みの|露《つゆ》に|浸《ひた》されて  |切《せつ》なる|祈《いの》りの|栞《しを》となし |黒白《あやめ》も|分《わ》かぬ|暗《やみ》の|夜《よ》も  |霊肉《れいにく》|脱離《だつり》の|関門《くわんもん》も |恐《おそ》れず|撓《たゆ》まず|永遠《とことは》に  |見《み》ぬ|夜《よ》の|光《ひかり》に|吾《わが》|魂《たま》を |照《てら》させ|玉《たま》へと|願《ね》ぎまつる。
    三
 |常夜《とこよ》の|暗《やみ》に|包《つつ》まれし  |山海河野《やまうみかはの》のその|如《ごと》く |吾《わが》|世《よ》の|望《のぞ》みは|消《き》えぬれど  ほの|見《み》え|初《そ》めし|星影《ほしかげ》の |上《うへ》なき|望《のぞ》みぞいと|高《たか》く  |天津御空《あまつみそら》にかがやきぬ。
    四
 |木《こ》の|間《ま》を|洩《も》れし|月光《つきかげ》の  |御池《みいけ》の|面《おも》に|澄《すみ》|渡《わた》る |静《しづ》けき|清《きよ》き|御姿《みすがた》に  |神習《かむなら》はめや|吾《わが》|心《こころ》 |今宵《こよひ》の|息《いき》もやすやすと  |休《やす》ませ|玉《たま》へ|瑞御魂《みづみたま》。

  第一七
    一
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|生《あ》れませる  |今日《けふ》の|生日《いくひ》の|足日《たるひ》こそ |実《げ》にも|目出度《めでた》き|限《かぎ》りなれ  |吾等《われら》は|神《かみ》の|御恵《みめぐ》みに この|日《ひ》を|迎《むか》ふる|嬉《うれ》しさよ。
    二
 |救《すく》ひの|神《かみ》と|現《あ》れませる  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|大神《おほかみ》の |豊《とよ》の|明《あか》りのこの|宴《うたげ》  |今《いま》まのあたり|開《ひら》かれぬ いざ|諸共《もろとも》に|大前《おほまへ》に  |心《こころ》|楽《たの》しく|進《すす》みなむ。
    三
 |皇大神《すめおほかみ》の|永遠《とことは》に  |鎮《しづ》まり|坐《い》ます|神《かみ》の|家《や》に |住《す》める|一日《ひとひ》は|許々多久《ここたく》の  |罪《つみ》に|穢《けが》れて|世《よ》を|渡《わた》る あはれ|果敢《はか》なき|楽《たのし》みの  |千代《ちよ》にも|優《まさ》る|思《おも》ひかな。
    四
 |御前《みまへ》に|侍《はべ》る|今日《けふ》の|日《ひ》の  |清《きよ》き|心《こころ》を|心《こころ》とし |瑞《みづ》の|御霊《みたま》や|厳御霊《いづみたま》  |神《かみ》の|御言《みこと》をかしこみて |楽《たの》しく|吾《わが》|世《よ》を|送《おく》るべし。

  第一八
    一
 |七日《なぬか》の|旅路《たびぢ》もいと|安《やす》く  |過《す》ぎて|御前《みまへ》に|参《ま》ゐ|詣《まう》で かしこみ|仰《あふ》ぐ|今日《けふ》こそは  |高天原《たかあまはら》の|神人《かみびと》も |休《やす》ませたまふ|吉《よ》き|日《ひ》なり。
    二
 |厳《いづ》と|瑞《みづ》とのあがなひの  |神《かみ》に|頼《たよ》りて|祈《いの》りなば |仁慈《じんじ》の|顔《おも》を|向《む》けたまひ  |諸《もも》の|罪咎《つみとが》あやまちを |直日《なほひ》に|見直《みなほ》し|宣《の》り|直《なほ》し  |安《やす》きに|清《きよ》めたまふべし あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》  |御霊《みたま》|幸《さち》はへましませよ。
    三
 |清《きよ》き|祭《まつり》に|集《つど》へる|人《ひと》に  |神《かみ》は|涼《すず》しき|御声《みこゑ》もて |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|口《くち》を|藉《か》り  |明《あか》き|神国《みくに》に|導《みちび》きて |限《かぎ》り|知《し》られぬよろこびと  |栄光《さかえ》を|授《さづ》け|悩《なや》みたる |身魂《みたま》を|慰《なぐさ》め|玉《たま》ふこそ  |実《げ》にも|尊《たふと》き|極《きは》みなれ。
    四
 |大国常立大神《おほくにとこたちおほかみ》は  |高《たか》き|恵《めぐ》みを|朝夕《あさゆふ》に |称《たた》へ|奉《まつ》れる|吾《わが》|魂《たま》と  |倶《とも》に|坐《ま》しまし|限《かぎ》り|無《な》き。 |栄誉《さかえ》を|与《あた》へたまひつつ  |天津御国《あまつみくに》の|賑《にぎは》しき |豊《とよ》の|宴《うたげ》に|手《て》を|曳《ひ》きて  |進《すす》ませ|玉《たま》ふぞ|嬉《うれ》しけれ。

  第一九
    一
 |清《きよ》き|尊《たふと》き|今日《けふ》の|日《ひ》を  |安《やす》く|迎《むか》へて|信徒《まめひと》が |父《ちち》と|母《はは》との|皇神《すめかみ》の  |貴《うづ》の|御前《みまへ》に|相集《あひつど》ひ |神《かみ》の|御子《みこ》|等《たち》|諸共《もろとも》に  |厚《あつ》き|恵《めぐ》みの|雨《あめ》|祈《いの》る。
    二
 |神《かみ》の|御国《みくに》のおんために  |十《たり》の|日足《ひあし》を|早送《はやおく》り |今日《けふ》はこの|身《み》の|生命《いのち》のために  |身《み》も|魂《たましひ》もいさぎよく |聖《きよ》き|休日《やすみ》を|楽《たの》しまむ。
    三
 きよき|朝《あした》に|夙《と》く|起《お》き|出《い》でて  |神《かみ》の|御前《みまへ》に|真心《まごころ》ささげ |鹿児自物《かごじもの》|膝《ひざ》|折《を》り|伏《ふ》せ  |鵜自物《うじもの》|頸根《うなね》|突《つ》きぬきて |恩頼《みたまのふゆ》を|仰《あふ》ぎつつ  |神《かみ》の|清《きよ》めを|受《う》けまつる。
    四
 |現世《うつしよ》に|居《ゐ》て|真道《まみち》を|歩《あゆ》み  |旅路《たびぢ》|終《をは》りて|歓喜《よろこび》と |栄光《さかえ》に|充《み》てる|神《かみ》の|国《くに》  |昇《のぼ》る|人《ひと》こそ|尊《たふと》けれ。

  第二〇
    一
 |国常立《くにとこたち》の|大御神《おほみかみ》  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|大前《おほまへ》に |集《つど》ひて|御名《みな》を|称《たた》へつつ  |心《こころ》|清《きよ》むる|楽《たの》しさは |何《なに》にたとへむものもなし  あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》 |恩頼《みたまのふゆ》ぞ|有難《ありがた》き。
    二
 |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|神柱《かむばしら》  |慕《した》ひまつれる|真心《まごころ》の |調《しら》べは|正《ただ》しくス・スワ゛ラ  ポーヂーサツトワ゛の|琴《こと》の|音《ね》に |通《かよ》ふが|如《ごと》く|楽《たの》しけれ。
    三
 |朝日《あさひ》の|豊栄《とよさか》|昇《のぼ》る|時《とき》  |現世《このよ》を|創造《つく》りたまひたる |元《もと》の|御祖《みおや》の|神《かみ》を|思《おも》ひ  |夕《ゆふべ》に|瑞《みづ》の|御教《みをしへ》を |学《まな》ぶ|吾《わが》|身《み》ぞ|楽《たの》しけれ。
    四
 さかしらなせる|人々《ひとびと》に  |対《たい》して|愚《おろか》に|見《み》る|智慧《ちゑ》も |清《きよ》き|尊《たふと》き|神《かみ》の|子《こ》の  |召《め》されし|身《み》にはいと|強《つよ》き |神《かみ》の|給《たま》ひし|力《ちから》なり。
    五
 |皇大神《すめおほかみ》の|御《み》めぐみを  |知《し》る|人《ひと》ぞ|知《し》るよろこびの |雨《あめ》はこの|日《ひ》も|新《あたら》しく  |降《ふ》りそそぐこそ|尊《たふと》けれ。
    六
 |我《わが》|皇神《すめかみ》の|御在舎《みあらか》は  いとも|尊《たふと》く|美《うる》はしく |栄光《さかえ》の|花《はな》は|咲《さ》きみちぬ  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|玉《たま》の|座《ざ》は |心《こころ》の|底《そこ》より|慕《した》はしき。

  第二一
    一
 |清《きよ》めの|神《かみ》の|御光《みひかり》も  |強《つよ》くかがやく|今日《けふ》こそは |諸《もも》のなやみも|癒《い》やされむ  |心《こころ》|嬉《うれ》しく|楽《たの》もしく |常世《とこよ》の|春《はる》の|如《ごと》くなり。
    二
 |荒《あら》き|風《かぜ》|吹《ふ》き|浪《なみ》|猛《たけ》る  |海路《うなぢ》を|免《のが》れ|村肝《むらきも》の |心《こころ》|平《たひ》らに|安《やす》らかに  |神《かみ》の|港《みなと》に|進《すす》み|行《ゆ》く |吾《わが》|身《み》の|上《うへ》ぞ|楽《たの》しけれ。
    三
 |荒野ケ原《あらのがはら》にさまよひて  かわき|苦《くる》しむ|旅人《たびびと》の |喉《のど》をうるほす|真清水《ましみづ》は  |涼《すず》しき|清《きよ》き|瑞御魂《みづみたま》 |恵《めぐ》みの|泉《いづみ》の|限《かぎ》りなく  |湧《わ》くぞ|嬉《うれ》しき|神《かみ》の|道《みち》。
    四
 |仁慈無限《じんじむげん》の|瑞御魂《みづみたま》  |誓《ちか》ひ|玉《たま》ひし|神《かみ》の|国《くに》 ほの|見《み》え|初《そ》めし|嬉《うれ》しさよ  |神《かみ》は|吾等《われら》と|倶《とも》にあり。
    五
 たかきひくきの|隔《へだ》て|無《な》く  |老《おい》も|若《わか》きも|押《おし》|並《な》べて |神《かみ》の|功績《いさを》をほめたたへ  |常世《とこよ》の|春《はる》を|祝《いは》ひつつ |勇《いさ》むも|嬉《うれ》し|神《かみ》の|前《まへ》。

  第二二
    一
 |今日《けふ》は|畏《かしこ》き|御光《みひかり》を  |授《さづ》けたまひし|吉《よ》き|日《ひ》なり |暗《くら》き|心《こころ》を|隈《くま》も|無《な》く  |照《てら》させ|玉《たま》へ|惟神《かむながら》 |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|大前《おほまへ》に  |謹《つつし》み|祈《いの》りたてまつる。
    二
 |今日《けふ》の|生日《いくひ》の|足日《たるひ》こそ  |吾等《われら》に|平安《やすき》を|賜《たま》ふべき |神《かみ》の|祭《まつり》の|吉《よ》き|日《ひ》なり  |罪《つみ》や|穢《けが》れの|浪風《なみかぜ》を |平《たひら》げ|治《をさ》め|玉《たま》へかし。
    三
 |今日《けふ》の|生日《いくひ》の|足日《たるひ》こそ  いとも|楽《たの》しき|祈《いの》りの|日《ひ》なり |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|御光《みひかり》を  |仰《あふ》ぎ|仕《つか》ふる|信徒《まめひと》に |近《ちか》づきたまへと|願《ね》ぎまつる。
    四
 |千座《ちくら》の|置戸《おきど》を|負《お》ひながら  |曲津神《まがつかみ》|等《ら》に|勝《か》たせたる |清《きよ》き|畏《かしこ》き|吉《よ》き|日《ひ》なり  いや|永遠《とことは》に|栄《さか》えゆく |生《い》ける|神霊《みたま》さはさはに  |吾等《われら》が|身魂《みたま》に|給《たま》へかし。

(大正一二・五・一 旧三・一六 加藤明子録)

第三章 |神雲《しんうん》〔一五五三〕
  第二三
    一
 |皇大神《すめおほかみ》の|御《おん》めぐみ  |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|御慈愛《おんじあい》 |豊《ゆたか》に|充《み》てる|神《かみ》の|家《いへ》  これの|御門《みかど》の|限《かぎ》りなき |恵《めぐ》みを|受《う》けよ|神《かみ》の|愛子《みこ》  |溢《あふ》るる|清《きよ》き|真清水《ましみづ》を |苦《くるし》み|悩《なや》み|悲《かな》しみも  |朝日《あさひ》に|露《つゆ》と|消《き》え|失《う》せむ |神《かみ》の|御門《みかど》にとく|来《き》たれ  たえずに|給《たま》ふ|御《おん》めぐみ。
    二
 |雲井《くもゐ》に|高《たか》く|聳《そび》えたる  |宇都《うづ》の|宮居《みやゐ》も|賤《しづ》の|男《を》が |住《す》める|伏屋《ふせや》も|押《おし》|並《な》べて  |憂《う》きに|漏《も》れたる|人《ひと》ぞなし |世《よ》の|人々《ひとびと》の|運命《うんめい》は  |草木《くさき》の|花《はな》にもさも|似《に》たり あしたの|栄《さか》えはたちまちに  |夕《ゆふ》べの|空《そら》に|散《ち》り|失《う》せむ いや|永遠《とことは》に|御幸《みさち》ある  |宇都《うづ》の|御門《みかど》にとく|来《きた》れ |神《かみ》は|汝《なんぢ》を|待《ま》ちたまふ。
    三
 |教祖《みおや》の|御救《みすく》ひ|世《よ》にあまねし  はやく|来《きた》りて|悔《く》い|改《あらた》めよ |罪《つみ》に|沈《しづ》みし|涙《なみだ》もかわき  ちりも|清《きよ》まる|愛《あい》の|御顔《みかほ》 |向《む》けさせ|玉《たま》はむよろこびは  いやとこしへに|充《みち》あふれ |憂《うれ》ひは|失《う》するこの|御殿《みとの》。

  第二四
    一
 |清《きよ》めの|神《かみ》よ|瑞霊《おんたま》よ  |珍《うづ》の|宮居《みやゐ》に|帰《かへ》り|来《き》て その|御姿《みすがた》を|眼《ま》のあたり  |拝《をろが》みまつる|嬉《うれ》しさよ。
    二
 |神《かみ》のみいづをほめまつる  |御子《みこ》の|一人《ひとり》となしたまひ にぶき|沼矛《ぬほこ》にも|大功《みいさを》を  うたはせ|玉《たま》へや|神《かみ》の|前《まへ》。
    三
 |信徒《まめひと》たちの|願《ね》ぎ|事《ごと》を  |聞召《きこしめ》す|時《とき》|罪《つみ》ふかき わが|祈言《のりごと》を|平《たひら》かに  かへりみまして|聞召《きこしめ》せ。
    四
 |神《かみ》の|御掟《おきて》を|正《ただ》しく|守《まも》り  |神《かみ》の|御子《みこ》たる|吾等《われら》の|身魂《みたま》に |尊《たふと》き|厚《あつ》き|御恵《みめぐみ》を  |仰《あふ》がせたまへ|瑞御魂《みづみたま》。
    五
 |夕《ゆふ》べの|空《そら》を|打《うち》|仰《あふ》ぎ  |今日《けふ》の|吉《よ》き|日《ひ》は|主《す》と|倶《とも》に |歩《あゆ》みし|吾《われ》ぞと|心《こころ》より  |祝《いは》ひよろこばせ|玉《たま》へかし。

  第二五
    一
 |皇大神《すめおほかみ》の|大前《おほまへ》に  |鰭伏《ひれふ》し|祈《いの》る|吾《わが》ねがひ |御心《みこころ》|平《たひら》にやすらかに  |諾《うべ》なひたまへや|瑞御魂《みづみたま》。
    二
 |恵《めぐみ》の|雨《あめ》を|吾《わが》|胸《むね》に  |降《ふ》らせたまひて|魂《たましひ》を |充《み》たせ|活《い》かせて|皇神《すめかみ》の  |御名《みな》の|栄光《さかえ》を|謳《うた》はせ|玉《たま》へ。
    三
 |綾《あや》に|畏《かしこ》き|御教《みのり》を|示《しめ》し  |清《きよ》めの|道《みち》を|宣《の》べたまふ |伊都《いづ》の|言霊《ことたま》まつぶさに  |深《ふか》くさとらせ|玉《たま》へ|瑞御魂《みづみたま》。
    四
 |憂《う》きをなぐさめ|病《や》めるを|癒《い》やし  |身魂《みたま》を|清《きよ》め|許々多久《ここたく》の |罪《つみ》のなはめを|解《と》き|捨《す》てたまへ。
    五
 |瑞霊《みち》を|知《し》るものひたすら|頼《たの》め  |神《かみ》は|近《ちか》づき|玉《たま》ふべし |至仁《しじん》|至愛《しあい》の|瑞御霊《みづみたま》  かならず|見捨《みす》てたまふまじ。

  第二六
    一
 |斯《この》|世《よ》に|形《かたち》あるものも  |形《かたち》の|見《み》えぬ|霊《たま》の|世《よ》も |統《すべ》|守《まも》ります|大御神《おほみかみ》よ  |天津神国《あまつみくに》に|住《す》む|民《たみ》の いや|永久《とこしへ》の|歌《うた》の|音《ね》に  |声《こゑ》を|合《あは》せてほめたたへ いとも|尊《たふと》く|美《うる》はしき  |神《かみ》の|御門《みかど》に|進《すす》み|得《え》む。
    二
 |島《しま》の|八十島《やそしま》|八十《やそ》の|国《くに》  |青人草《あをひとぐさ》は|言《い》ふも|更《さら》なり |山河海野《やまかはうみの》|草《くさ》も|樹《き》も  |禽獣虫魚《きんじうちうぎよ》に|至《いた》るまで |皇大神《すめおほかみ》の|御前《おんまへ》に  |声《こゑ》なき|歌《うた》をうたひつつ |尊《たふと》き|御名《みな》をあがめまつり  |浄《きよ》めの|御教《みのり》を|賞《ほ》めたたへ |寄《よ》りて|仕《つか》ふる|神《かみ》の|御代《みよ》。
    三
 この|世《よ》に|在《あ》りとしあるものは  |元津御祖《もとつみおや》の|御恵《みめぐみ》を |歓《よろこ》びうたひ|仕《つか》へまつれば  |人《ひと》の|子《こ》と|生《なり》|出《いで》ましし|瑞御魂《みづみたま》 |浄《きよ》めの|瑞霊《かみ》と|吾《われ》|等《ら》は|称《たた》へまし  よしや|言霊歌《ことたまうた》の|調《しら》べ |低《ひく》くかよわくありとても。

  第二七
    一
 |万有《すべて》のものの|主《ぬし》と|坐《ま》す  |国常立《くにとこたち》の|大御神《おほみかみ》が |稜威《みいづ》|充《み》たせる|教祖《みおや》の|宮《かみ》は  |吾等《われら》の|罪《つみ》を|清《きよ》めむと |天《あめ》の|八重雲《やへくも》|掻《かき》|別《わ》けて  |綾《あや》の|聖地《せいち》のエルサレム |竜《たつ》の|館《やかた》に|天降《あも》りましぬ  |仰《あふ》ぎ|敬《うやま》へ|教祖《みおや》の|徳《とく》を。
    二
 |清《きよ》めの|主《ぬし》の|瑞御魂《みづみたま》  |慕《した》ひて|聖地《せいち》に|登《のぼ》り|行《ゆ》く |家族《うから》|親族《やから》は|云《い》ふも|更《さら》  |親《した》しき|友垣《ともがき》|世《よ》の|人《ひと》の |悩《なや》みを|浄《きよ》むるそのために  シオンの|道《みち》|行《ゆ》く|楽《たの》しさよ。
    三
 |元津御祖《もとつみおや》の|大神《おほかみ》の  |永遠《とは》に|住《す》みます|綾《あや》の|聖地《せいち》に |心《こころ》|清《きよ》けく|遊《あそ》ぶ|一日《ひとひ》は  |百千万《ももちよろづ》の|日数《ひかず》に|勝《まさ》り いとも|楽《たの》しく|思《おも》ふかな。
    四
 |皇大神《すめおほかみ》はわが|日《ひ》なり  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》は|月《つき》の|神《かみ》 サタンを|防《ふせ》ぐ|盾《たて》となり  |力《ちから》となりて|守《まも》ります |恵《めぐみ》と|栄光《さかえ》に|充《み》てる|神《かみ》。
    五
 |万《よろづ》の|神人《みたま》の|主《す》なる|神《かみ》に  |赤《あか》き|心《こころ》を|捧《ささ》げつつ |祈《いの》る|誠《まこと》のピュリタンは  |世《よ》にも|勝《すぐ》れて|幸《さち》|深《ふか》し。

  第二八
    一
 |何国《いづく》の|果《はて》も|民草《たみぐさ》の  |寄《よ》りて|仕《つか》ふる|折々《をりをり》を |瑞《みづ》の|御霊《みたま》は|倶《とも》にありて  |厚《あつ》きめぐみを|垂《た》れ|玉《たま》ふ。
    二
 |飛騨《ひだ》の|工匠《たくみ》の|造《つく》りたる  |形《かたち》の|宮《みや》に|住《す》みまさで |心《こころ》やさしく|温順《おだやか》に  |身《み》を|謙《へりく》だる|人々《ひとびと》の |清《きよ》き|御魂《みたま》に|住《す》みたまふ。
    三
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|仁愛神《マイトレーヤ》  |清《きよ》き|生命《いのち》の|歓喜《よろこび》を |吾等《われら》の|魂《みたま》に|充《み》たしめて  |貴《うづ》の|御名《みな》をばいと|高《たか》く |各《おの》も|各《おの》もにほめたたへ  |仰《あふ》ぎ|敬《うやま》はしめ|玉《たま》へ。
    四
 |朝《あさ》な|夕《ゆふ》なに|御前《みまへ》に|祈《いの》る  |善言美詞《みやびことば》に|力《ちから》をあたへ |清《きよ》き|望《のぞ》みをかためさせ|玉《たま》ひ  |神《かみ》の|坐《ま》します|楽《たの》しき|国《くに》を |一日《ひとひ》も|早《はや》く|来《きた》らせ|玉《たま》へ。

  第二九
    一
 |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|御栄光《みさかえ》と  |深《ふか》き|恵《めぐみ》を|言葉《ことば》の|限《かぎ》り |心《こころ》きよめて|楽《たの》しげに  |朝《あさ》な|夕《ゆふ》なに|称《たた》へま|欲《ほ》しき。
    二
 |厳《いづ》の|御魂《みたま》よ|瑞御魂《みづみたま》  |仁愛《みろく》の|岐美《きみ》よ|雲井《くもゐ》の|上《うへ》に |秀《ひい》でて|高《たか》き|宇豆《うづ》の|御名《みな》を  |拡《ひろ》むる|吾《わが》|身《み》を|朝夕《あさゆふ》に |生《い》かさせ|玉《たま》へ|元津御祖《もとつみおや》。
    三
 |諸《もも》の|悲《かな》しみ|歎《なげ》きを|除《のぞ》き  |罪《つみ》の|恐《おそ》れを|去《さ》りたまふ |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|御名《みな》をば|称《たた》へ  |仕《つか》へまつるぞ|楽《たの》しけれ。
    四
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|命《いのち》の|神《かみ》は  |罪《つみ》の|牢獄《ひとや》を|打《うち》|砕《くだ》き |手足《てあし》の|爪《つめ》や|髭《ひげ》を|抜《ぬ》き  |血《ち》をもて|償《あがな》ひ|生《い》かさせ|玉《たま》ふ。
    五
 |亡《ほろ》び|行《ゆ》くなる|身魂《みたま》を|永遠《とは》に  |蘇生《よみがへ》らせて|楽《たの》しみと |栄光《さかえ》に|充《み》てる|希望《のぞみ》の|綱《つな》を  |与《あた》へ|玉《たま》ふなる|仁愛《みろく》の|神《かみ》の |清《きよ》き|御名《みな》をば|称《たた》へ|奉《まつ》らむ。

  第三〇
    一
 |神《かみ》に|仕《つか》ふる|信徒《まめひと》たちよ  |汝《なれ》が|心《こころ》の|門《かど》の|戸《と》はやく |神《かみ》のまにまに|開《ひら》けよひらけ  よろこび|勇《いさ》みて|吾《わが》たましひは |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|主《す》を|待《ま》ちのぞむ。
    二
 |愛善《めぐみ》と|栄光《ひかり》と|平和《へいわ》に|充《み》てる  |瑞《みづ》の|宮居《みやゐ》の|美《うる》はしさ |御前《みまへ》に|出《い》でて|伏《ふ》し|拝《をが》む  |吾《わが》|身《み》は|実《げ》にも|慕《した》はしきかな。
    三
 |吾等《われら》を|守《まも》る|尊《たふと》き|父《ちち》よ  |罪《つみ》を|償《あがな》ふ|仁愛《めぐみ》の|母《はは》よ |珍《うづ》の|御前《みまへ》に|謹《つつし》み|出《い》でぬ  |母《はは》もまた|下《くだ》りて|吾《わが》|魂《たましひ》を |伊都《いづ》の|宮居《みやゐ》と|定《さだ》めさせ|玉《たま》へ。
    四
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》よ|神代《かみよ》の|基《もとゐ》を  |語《かた》らせたまへ|畏《かしこ》み|聴《き》かむ |生命《いのち》の|泉《いづみ》は|母《はは》より|流《なが》れ  こころの|苦痛《なやみ》は|瑞御魂《みづみたま》 |母《はは》の|御声《みこゑ》に|癒《い》やされむ。

  第三一
    一
 |教《をしへ》の|友《とも》よいざや|進《すす》め  いさみて|進《すす》め|宝座《みくら》の|御前《みまへ》 |言霊《ことたま》|調《しら》べいやたかく  |天津御神《あまつみかみ》を|嬉《うれ》しみて |清《きよ》き|御名《みな》をば|称《たた》へまつらむ   (折返) |霊山会場《れいざんゑぢやう》のエルサレム  |楽《たの》しき|都《みやこ》へ|進《すす》み|行《ゆ》く。
    二
 |罪《つみ》に|穢《けが》れし|人草《ひとぐさ》は  とにも|角《かく》にもあれやあれ |天津御神《あまつみかみ》の|世継王山《よつわうやま》の  ふもとに|集《あつま》る|神《かみ》の|子《こ》は |歌《うた》はで|在《あ》るべき|溢《あふ》れ|出《い》づる  |限《かぎ》りも|知《し》らぬよろこびを。
    三
 |天津御神《あまつみかみ》の|永遠《とことは》に  |鎮《しづ》まり|坐《いま》す|神国《かみくに》へ |旅立《たびだ》ち|進《すす》む|道芝《みちしば》は  いとも|安《やす》けく|平《たひら》けく |薫《かを》り|床《ゆか》しき|望《のぞみ》の|花《はな》は  |所《ところ》|曼陀羅《まんだら》|咲《さ》き|充《み》ちて |生命《いのち》の|木《こ》の|果《み》いとしげし。
    四
 |黄金《こがね》の|御門《みかど》うち|仰《あふ》ぎ  ながむる|空《そら》に|天使《あまつかひ》 |玉《たま》の|緒琴《をごと》を|奏《かな》でつつ  |遊《あそ》べる|姿《すがた》の|崇高《けだか》さよ |限《かぎ》りも|知《し》らぬ|幸福《さいはひ》の  |泉《いづみ》は|清《きよ》く|湧《わ》き|充《み》ちて |溢《あふ》れ|流《なが》るる|尊《たふと》さよ。
    五
 |瑞《みづ》と|厳《いづ》との|教《をしへ》の|道《みち》を  |踏《ふ》みて|進《すす》まむ|仁愛《みろく》の|園《その》に |奇《く》しき|妙《たへ》なる|栄光《さかえ》に|充《み》てる  |高天原《たかあまはら》の|天国《てんごく》の |神《かみ》の|宝座《みくら》の|御前《おんまへ》に  |勇《いさ》みて|進《すす》め|躍《をど》りて|昇《のぼ》れ。

  第三二
    一
 |神《かみ》の|御前《みまへ》に|教《をしへ》の|御子《みこ》が  |謹《つつし》みかしこみ|称言《たたへごと》 |仕《つか》へまつるを|聞召《きこしめ》せ  |平安《やすき》を|祝《いは》ふ|神《かみ》の|声《こゑ》 われ|等《ら》に|掛《か》けさせ|玉《たま》へかし。
    二
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|尊《たふと》き|御名《みな》を  |称《たた》へまつりし|吾《わが》|言霊《ことたま》や |心《こころ》を|清《きよ》めさせたまひ  |神《かみ》の|御国《みくに》の|故郷《ふるさと》の |家路《いへぢ》にかへる|道《みち》の|辺《へ》を  |守《まも》りて|平安《やすき》と|幸福《さいはひ》を |腕《うで》もたわわに|与《あた》へませ。
    三
 |朝《あした》|夕《ゆふ》べに|教《をしへ》の|御子《みこ》に  |仇《あだ》なす|仇《あだ》を|言向《ことむけ》やはし |暗《くら》きを|明《あか》きに|照《て》り|返《かへ》し  |栄光《さかえ》と|平安《やすき》を|垂《た》れ|玉《たま》へ。
    四
 |魔神《まがみ》の|猛《たけ》る|現世《うつしよ》に  ありて|日夜《にちや》に|道《みち》のため |戦《たたか》ふ|力《ちから》を|今《いま》われに  |下《くだ》させ|玉《たま》ひ|復命《かへりごと》 |申《まを》し|上《あ》げたる|暁《あかつき》は  いや|永遠《とことは》に|平安《やすき》をば わが|身《み》の|上《うへ》に|与《あた》へ|玉《たま》へ。

  第三三
    一
 |伊都《いづ》の|大神《おほかみ》|美都《みづ》の|神《かみ》  |深《ふか》き|恵《めぐみ》を|吾等《われら》に|注《そそ》ぎ よろこびに|充《み》ちて|生《い》き|返《かへ》り  |仁愛《みろく》の|神《かみ》のはたらきを |広《ひろ》く|正《ただ》しくなさしめ|玉《たま》へ。
    二
 |神《かみ》の|御手《みて》もて|斯世《このよ》の|中《なか》に  |植《う》ゑし|言葉《ことば》を|御魂《みたま》の|畑《はた》に |栄《さか》え|実《みの》らせ|結《むす》びたる  |清《きよ》き|果実《このみ》を|天津国《あまつくに》の |厳《いづ》の|御倉《みくら》にいと|高《たか》く  |蓄《たくは》へおかせ|玉《たま》へかし
    三
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|浄《きよ》めの|御手《みて》に  |召《め》されて|進《すす》む|吾《わが》|精霊《たま》は よろこび|勇《いさ》みて|天津国《あまつくに》  |御殿《みとの》に|昇《のぼ》り|安《やす》らかに |常磐《ときは》の|春《はる》を|楽《たの》しみつ  |神《かみ》の|誠《まこと》の|御力《みちから》を |心《こころ》の|限《かぎ》り|称《たた》へしめ|玉《たま》へ。

(大正一二・五・一 旧三・一六 加藤明子録)

第四章 |神田《しんでん》〔一五五四〕
  第三四
    一
 |暗《やみ》につつみし  この|世《よ》の|中《なか》を いづのみたまは  |隈《くま》なくてらす みひかり。   (折返) いときよけき  |神《かみ》の|御祖《みおや》 あめと|地《つち》とを  |清《きよ》めまもらす |御《み》はしら。
    二
 |夕《ゆふ》べにかへる  |田人《たびと》のごとく ただしきたまを  |招《まね》かせ|玉《たま》へ |御前《みまへ》に。
    三
 あまの|川原《かはら》を  よく|打《う》ちながめ たかくながるる  |御姿《みすがた》|見《み》れば かしこし。
    四
 つみにかすめる  |眼《まなこ》を|照《て》らし |瑞《みづ》のすがたを  をがませ|玉《たま》へ みかみよ。

  第三五
    一
 |聖《きよ》きたふとき|国《くに》の|御祖《おや》  |大国常立大神《おほくにとこたちおほかみ》は |三千世界《さんぜんせかい》の|大宇宙《だいうちう》  |完全《うまら》に|具足《つばら》に|造《つく》りまし |天《あめ》の|御中主大神《みなかぬしおほかみ》と|現《な》り  |大元霊《だいげんれい》の|真神《しんしん》として |聖《きよ》き|御姿《みすがた》|見《み》えねども  |天地《てんち》|万有《ばんいう》に|普遍《ふへん》して |総《すべ》てのものを|守《まも》り|玉《たま》ふ  |高天原《たかあまはら》の|霊国《れいごく》に |月《つき》の|大神《おほかみ》と|現《あ》れ|玉《たま》ひ  また|天国《てんごく》に|到《いた》りては |日《ひ》の|大神《おほかみ》と|現《あら》はれて  |顕幽神《けんいうしん》の|三界《さんかい》を |守《まも》りたまふぞ|畏《かしこ》けれ  |仰《あふ》ぎ|敬《うやま》へ|伊都御魂《いづみたま》 この|世《よ》の|大本大御神《おほもとおほみかみ》。
    二
 |上《うへ》|無《な》き|権威《ちから》ある|人《ひと》も  |学《まな》びの|道《みち》の|司《つかさ》|等《ら》も |御祖《みおや》の|神《かみ》の|御《おん》まへに  |冠《かむり》を|捨《す》てて|伏《ふ》しをがむ この|世《よ》の|御祖《みおや》|伊都御霊《いづみたま》  |吾等《われら》は|謹《つつし》みあさ|夕《ゆふ》に |真心《まごころ》|尽《つく》して|仕《つか》へ|奉《まつ》らむ。
    三
 |伊都《いづ》の|大神《おほかみ》|日《ひ》の|御霊《みたま》  |美都《みづ》の|大神《おほかみ》|月《つき》の|御霊《みたま》 |夜《よる》の|御守《みまも》り|日《ひ》のまもり  |青人草《あをひとぐさ》をあはれみて |罪《つみ》より|浄《きよ》め|助《たす》けむと  |天津御神《あまつみかみ》の|御《み》こと|以《も》て |綾《あや》の|高天《たかま》に|降《くだ》りまし  この|世《よ》にありとしある|罪《つみ》を |神《かみ》の|伊吹《いぶき》に|吹《ふ》き|払《はら》ひ  |安《やす》の|河原《かはら》にあひすすぎ |清《きよ》め|玉《たま》ひて|人草《ひとぐさ》を  |神《かみ》の|御国《みくに》に|生《い》かさむと |神慮《みこころ》|配《くば》らせ|玉《たま》ふこそ  |畏《かしこ》き|尊《たふと》き|神業《みわざ》なれ |仰《あふ》ぎ|敬《うやま》へ|神《かみ》の|恵《めぐ》み。
    四
 |淤能碁呂嶋《おのころじま》は|神《かみ》の|国《くに》  |珍《うづ》の|経綸《しぐみ》の|真秀良場《まほらば》ぞ |照《て》る|日《ひ》の|下《もと》に|住《す》む|民《たみ》は  |神《かみ》の|選《え》りたる|珍《うづ》の|民《たみ》 |神《かみ》にすべてを|打《う》ち|任《まか》せ  |神国《みくに》を|地上《ちじやう》に|来《きた》さむと おもひは|胸《むね》に|三千年《みちとせ》の  |諸《もも》のなやみや|虐《しひた》げを |忍《しの》びて|仕《つか》ふる|尊《たふと》さよ。
    五
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|神《かむ》ばしら  |誠《まこと》|一《ひと》つの|神《かみ》の|子《こ》と |再《ふたた》び|現世《このよ》に|現《あら》はれて  |千座《ちくら》の|置戸《おきど》を|負《お》ひながら |世人《よびと》のために|身《み》を|砕《くだ》き  |心《こころ》をなやまし|道《みち》を|伝《つた》ふ そのいさをしぞ|畏《かしこ》けれ。
    六
 |天津御神《あまつみかみ》のおん|父《ちち》と  |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|貴《うづ》の|子《こ》と |聖《きよ》き|神霊《みたま》の|天使《あまつかひ》  |一《ひと》つになりて|世《よ》に|降《くだ》り |三《み》ツの|御魂《みたま》と|現《あら》はれて  マイトレーヤの|神業《かむわざ》を |開《ひら》かせたまひし|畏《かしこ》さよ  |仰《あふ》ぎ|敬《うやま》へ|三《み》ツ|御魂《みたま》 |伊都《いづ》の|御魂《みたま》の|神《かみ》の|徳《とく》  あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》 |神《かみ》の|教《をしへ》ぞいと|清《きよ》し。

  第三六
    一
 |宇宙《うちう》|万有《ばんいう》|一切《いつさい》を  |堅磐常磐《かきはときは》に|知食《しろしめ》す |元津御祖《もとつみおや》の|伊都《いづ》の|神《かみ》  |空蝉《うつせみ》なせる|人《ひと》の|世《よ》の |暗《やみ》を|晴《は》らして|浄《きよ》めむと  |教御祖《をしへみおや》に|降《くだ》りまし |貴《うづ》の|御教《みのり》をねもごろに  |普《あまね》く|地上《ちじやう》に|布《し》きたまふ その|御心《みこころ》をいときよく  |汲《く》み|上《あ》げ|玉《たま》ひ|世《よ》に|広《ひろ》く |流《なが》し|伝《つた》ふる|瑞《みづ》の|神《かみ》  |諸《もも》の|譏《そしり》やしひたげを その|身《み》|一《ひと》つに|負《お》はせつつ  ウヅンバラ・チャンドラと|諸共《もろとも》に いそしみたまふぞ|有難《ありがた》き  あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》 |神《かみ》の|御《み》いづを|称《たた》へまつれ。

  第三七
    一
 |宇宙《うちう》の|祖《おや》とあれませる  |真《まこと》の|独《ひと》り|神柱《かむばしら》 |伊都《いづ》の|御霊《みたま》は|永久《とこしへ》に  |顕幽神《みつ》の|世界《せかい》を|知召《しろしめ》し |山海河野《やまうみかはの》くさぐさの  |物《もの》|皆《みな》|造《つく》り|育《はぐく》みて |栄光《さかえ》と|平安《やすき》を|賜《たま》ひつつ  われ|等《ら》を|生《い》かし|楽《たの》しませ |幸《さちは》ひ|玉《たま》ふ|御恵《みめぐみ》を  よろこび|感謝《かんしや》したてまつる。
    二
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|月《つき》の|神《かみ》は  この|世《よ》を|生《い》かし|清《きよ》めむと |卑《いや》しき|人《ひと》の|子《こ》と|生《うま》れ  |神《かみ》の|使《つかひ》とえらまれて |言霊《ことたま》つるぎ|振《ふ》りかざし  |天津御国《あまつみくに》の|権威《ちから》もて |醜《しこ》の|曲霊《まがひ》をことごとく  |言向和《ことむけやは》し|地《ち》の|上《うへ》に |奇《く》しき|楽《たの》しき|神《かみ》の|国《くに》を  |建《た》てて|万有《すべて》に|生魂《いくたま》の |瑞《みづ》の|栄光《さかえ》をあたへむと  |朝《あさ》な|夕《ゆふ》なに|真心《まごころ》の |限《かぎ》りをつくし|身《み》を|尽《つく》し  いそしみたまふぞ|畏《かしこ》けれ |仰《あふ》ぎ|敬《うやま》へ|伊都御霊《いづみたま》  |慕《した》ひまつれよ|美都御霊《みづみたま》。
    三
 |綾《あや》に|畏《かしこ》き|瑞《みづ》の|神《かみ》  |伊都《いづ》の|御神《みかみ》の|御命《みこと》もて |総《すべ》てのものに|歓喜《よろこび》と  |栄光《さかえ》と|平安《やすき》を|降《くだ》しつつ |青人草《あをひとぐさ》のたましひを  |静《しづ》かに|治《をさ》めしめ|玉《たま》へ |御神《みかみ》を|慕《した》ふ|吾々《われわれ》を  いや|永久《とこしへ》に|万代《よろづよ》に |守《まも》り|幸《さち》はへたまへかし  |謹《つつし》みかしこみ|願《ね》ぎまつる。
    四
 |三《み》つに|神業《みわざ》を|別《わか》ちつつ  |天《あめ》と|地《つち》とをただひとり うしはぎ|玉《たま》ふ|元津御祖《もとつみおや》  |真《まこと》の|神《かみ》のみさかえを いやとこしへに|賞《ほ》めたたへ  |仕《つか》へまつらむ|真心《まごころ》もちて。

  第三八
    一
 |御稜威《みいづ》かがやく|高天原《たかあまはら》の  |貴《うづ》の|宝座《みくら》にマヅラスバラ ボーヂーサットワ゛の|声《こゑ》の|如《ごと》  カラビン セラビン|勇《いさ》ぎよく |常世《とこよ》の|春《はる》をうたふなり  |実《げ》にも|尊《たふと》き|天津国《あまつくに》の |司《つかさ》とあれます|大神《おほかみ》の  |大御《おほみ》さかえは|天地《あめつち》に |溢《あふ》れて|充《み》ちつつ|叫《さけ》びつつ。
    二
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|御使《みつかひ》が  |神《かみ》の|御教《みのり》をいさぎよく うたへばももの|草《くさ》も|木《き》も  |皆《みな》まつろひてうたふなり |神《かみ》の|御《み》つかひ|貴《うづ》の|御子《みこ》  |天《あめ》にも|地《つち》にもみ|栄光《さかえ》あれと。
    三
 あめつち|百《もも》の|神人《かみびと》や  |山海川野《やまうみかはの》も|声《こゑ》そろへ |神《かみ》のみいづをうたふなり  あな|尊《たふと》きかな|伊都《いづ》の|神《かみ》 この|世《よ》を|浄《きよ》むる|美都御魂《みづみたま》  |天《あめ》にも|地《つち》にも|御栄光《みさかえ》あれと。

  第三九
    一
 |永久《とこしへ》に|坐《い》ます|元津御祖神《もとつみおやがみ》  |奇《く》しきみいづの|輝《かがや》きて |天津御使《あまつみつかひ》|集《つど》ひまし  |玉《たま》の|小琴《をごと》を|掻《か》き|鳴《な》らし マヅラ スワ゛ラやマノーヂニヤ  ガンダルワ゛をかなでつつ |貴《うづ》のみめぐみに|報《むく》いむと  |勤《いそ》しみ|仕《つか》ふる|芽出度《めでた》さよ |神《かみ》の|大道《おほぢ》に|生《い》かされし  われ|等《ら》は|神国《みくに》のこのすがた はるかに|拝《をろが》み|御栄光《みさかえ》を  |畏《かしこ》み|嬉《うれ》しみ|祝《ほ》ぎまつる。
    二
 |神《かみ》の|造《つく》りし|神《かみ》の|世《よ》に  みたまのふゆを|蒙《かがぶ》りて |生《うま》れ|出《い》でたる|民草《たみぐさ》は  しこの|嵐《あらし》にもまれつつ きたなき|罪《つみ》の|身《み》となりぬ  あゝ|罪《つみ》ふかき|人《ひと》の|身《み》は |元津御国《もとつみくに》へ|如何《いか》にして  |安々《やすやす》|還《かへ》り|得《え》らるべき |底《そこ》なき|地獄《ぢごく》におちいりて  |永久《とは》の|苦《くるし》みにふるふ|身《み》を |瑞《みづ》の|御神《みかみ》は|友《とも》となり  |力《ちから》となりてねもごろに |仁慈《じんじ》の|御手《みて》を|伸《の》ばしつつ  いとなつかしきかんばせを われらに|向《む》けさせ|玉《たま》ひつつ  |天津御国《あまつみくに》へみちびきて |栄光《さかえ》と|平安《やすき》とよろこびを  |授《さづ》けたまふぞ|尊《たふと》けれ あゝなつかしき|瑞御魂《みづみたま》  あゝしたはしき|月《つき》の|神《かみ》。
    三
 |伊都《いづ》の|御魂《みたま》や|美都御魂《みづみたま》  |塵《ちり》に|染《そ》まりし|吾《わが》からだ いとはせ|玉《たま》はず|宮《みや》として  |鎮《しづ》まり|坐《ま》しまし|諸々《もろもろ》の |光《ひかり》をさづけ|楽《たの》しみに  |酔《よ》はせ|身魂《みたま》を|弥遠《いやとほ》に |生《い》かせたまふぞ|嬉《うれ》しけれ。
    四
 |霊《たま》と|力《ちから》と|身体《からたま》の  |三《み》ツの|大元《みたね》を|一《ひと》つとし |現《あらは》れたまひし|伊都《いづ》の|神《かみ》  |大国常立《おほくにとこたち》の|大神《おほかみ》は |天地《あめつち》|百《もも》の|身魂《みたま》をば  |完全《うまら》に|具足《つばら》に|造《つく》り|了《を》へ |始《はじ》め|終《をは》りの|主《ぬし》として  スメール|山《ざん》に|腰《こし》を|据《す》ゑ |三千世界《さんぜんせかい》を|隈《くま》もなく  |守《まも》らせたまふ|御《み》いさをを われ|人《ひと》ともに|勇《いさ》ましく  たたへ|奉《まつ》らむ|大前《おほまへ》に あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》  |神《かみ》のいさをぞ|尊《たふと》けれ。

  第四〇
    一
 われらが|崇《あが》むる|真《まこと》の|神《かみ》は  |嶋《しま》の|八十嶋《やそしま》|八十《やそ》の|国《くに》 |海川山野《うみかわやまの》の|草《くさ》も|木《き》も  |禽《とり》|獣《けだもの》に|至《いた》るまで みいづを|称《たた》へぬものぞなき  よろこび|称《たた》へよ|人《ひと》の|子《こ》よ ほめよ|称《たた》へよ|人《ひと》の|子《こ》よ。
    二
 |貴《たか》き|稜威《みいづ》は|天地《あめつち》|四方《よも》の  |国々《くにぐに》|嶋々《しまじま》|隈《くま》なく|照《て》りぬ |大地《だいち》も|御稜威《みいづ》を|仰《あふ》ぎ|見《み》て  その|崇高《けだか》さに|打《う》ちふるふ ほめよ|称《たた》へよ|神《かみ》のいづ。
    三
 |誰《たれ》かは|否《いな》まむ|神《かみ》の|御神業《みわざ》を  |誰《たれ》かは|拒《こば》まむ|神《かみ》の|御《み》むねを。
    四
 すべてのぬしなる|御神《みかみ》に|従《したが》へ  まことの|権力《ちから》は|天《あめ》にこそあれ。
    五
 |天津御空《あまつみそら》も|地《つち》の|上《へ》も  |称《たた》への|御歌《みうた》|聞《きこ》ゆなり |厳《いづ》と|瑞《みづ》とはまことの|神《かみ》よと。

  第四一
    一
 ちからの|主《ぬし》とあれませる  |元津御神《もとつみかみ》の|宣《の》り|言《ごと》は |山川草木《やまかはくさき》も|打《う》ち|伏《ふ》して  |御旨《みむね》のままに|従《したが》はむ |伊都《いづ》の|言霊《ことたま》|清《きよ》くして  |天津空《あまつそら》なる|月《つき》も|日《ひ》も |歩《あゆ》みを|止《や》めて|大前《おほまへ》に  |寄《よ》りて|仕《つか》ふる|尊《たふと》さよ。
    二
 |山《やま》と|寄《よ》せくる|荒浪《あらなみ》も  |地震《ないふる》|雷鳴《いかづち》|火《ひ》の|雨《あめ》も |来《きた》らば|来《きた》れ|寄《よ》せ|来《きた》れ  |神《かみ》は|吾等《われら》と|倶《とも》にあり |天地《あめつち》|経綸《つくり》の|主宰者《つかさ》なる  |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|宮《みや》 |神《かみ》と|親《した》しくある|身魂《もの》は  |如何《いか》なるなやみも|恐《おそ》れむや |吾等《われら》も|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|宮《みや》  |神《かみ》は|吾等《われら》と|倶《とも》にあり。
    三
 いかに|荒《あら》ぶる|夜嵐《よあらし》も  |虎《とら》|狼《おほかみ》や|獅子《しし》|熊《くま》の |伊猛《いたけ》り|狂《くる》ふ|暗《やみ》の|夜《よ》も  |神《かみ》の|恵《めぐみ》のある|上《うへ》は |犯《をか》す|術《すべ》なき|神《かみ》の|国《くに》  |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|宮《みや》 |神《かみ》に|習《なら》ひて|世《よ》にあらば  |醜《しこ》の|曲霊《まがひ》も|露《つゆ》と|消《き》え |嵐《あらし》も|和《な》ぎて|天津国《あまつくに》の  |清《きよ》けき|安《やす》き|花園《はなぞの》と |易《かは》るぞ|目出度《めでた》き|珍《うづ》の|御国《みくに》  ほめよたたへよ|神《かみ》のその うたへよ|舞《ま》へよ|神《かみ》の|子《こ》|等《ら》。
    四
 |尊《たふと》き|厳《いづ》の|御声《おんこゑ》は  |天津御空《あまつみそら》に|雷《らい》のごと |鳴《な》り|轟《とどろ》きて|聞《きこ》えけり  |綾《あや》の|高天《たかま》の|聖《きよ》き|場《には》に |進《すす》め|進《すす》めと|宣《の》りたまふ  あゝ|有難《ありがた》し|神《かみ》の|声《こゑ》 あゝかむながら|神《かみ》の|声《こゑ》。
    五
 |陸地《くぬち》の|上《うへ》に|生《なり》|出《い》でし|御子《みこ》よ  |伊都《いづ》の|御霊《みたま》の|御前《おんまへ》に かしこみ|鰭伏《ひれふ》し|貴《うづ》の|御名《みな》を  |称《たた》へよ|祝《いは》へよ|真心《まごころ》こめて |粟生《あはな》すつかさも|跪《ひざま》づきて  |御名《みな》を|称《たた》ふる|時《とき》|来《きた》るらむ。



第五章 |神山《しんざん》〔一五五五〕
  第四二
    一
 |天津御国《あまつみくに》の|神人《かみびと》も  |大空《おほぞら》にかがやく|日《ひ》のかげも |夜《よる》の|守《まも》りの|月《つき》かげも  きらめき|渡《わた》る|星《ほし》さへも |元津御祖《もとつみおや》の|大神《おほかみ》を  たたへまつりて|仕《つか》ふなり この|地《ち》の|上《うへ》に|住《す》むものは  |上《うへ》なき|権力《ちから》を|初《はじ》めとし |青人草《あをひとぐさ》に|至《いた》るまで  |神《かみ》の|御稜威《みいづ》をほめたたへ |御前《みまへ》にひれ|伏《ふ》し|畏《かしこ》みて  |愛《あい》の|善徳《ぜんとく》|身《み》にひたし |信《しん》と|真《しん》との|光明《くわうみやう》に  かがやき|渡《わた》りて|天津神《あまつかみ》に あななひ|仕《つか》へたてまつれ  |人《ひと》はこの|世《よ》にあるかぎり |神《かみ》より|外《ほか》に|力《ちから》とし  |柱《はしら》となして|頼《たよ》るべき ものは|一《ひと》つだにあらじかし  ほめよたたへよ|神《かみ》のいづ したへよ|愛《あい》せよ|伊都《いづ》の|神《かみ》。
    二
 |世界《せかい》の|太初《はじめ》に|言葉《ことば》あり  |言葉《ことば》は|道《みち》なり|神《かみ》に|坐《ま》す すべてのものは|言霊《ことたま》の  |清《きよ》き|御水火《みいき》にもとづきて |造《つく》られ|出《い》でしものぞかし  |現《うつ》しきこの|世《よ》は|言霊《ことたま》の |幸《さちは》ひ|助《たす》け|生《い》ける|国《くに》  |天照《あまて》り|渡《わた》る|貴《うづ》の|国《くに》 すべての|法規《おきて》も|更生《みすくひ》も  |言葉《ことば》をはなれて|外《ほか》になし あゝ|惟神《かむながら》|言霊《ことたま》の  |幸《さちは》ひ|助《たす》くる|神《かみ》の|国《くに》に |生《うま》れ|出《い》でたる|嬉《うれ》しさよ。
    三
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》に|身《み》も|魂《たま》も  |捧《ささ》げて|仕《つか》ふる|信徒《まめひと》は ほろびと|罪《つみ》のまが|神《かみ》に  |苦《く》も|無《な》く|勝《か》ちて|世《よ》に|栄《さか》ゆ |神《かみ》のめぐみをいつまでも  まご|子《こ》の|末《すゑ》まで|語《かた》りつぎ かならず|忘《わす》るる|事《こと》なかれ  |神《かみ》にしたがひあるうちは つねに|歓《よろこ》びと|楽《たの》しみの  |花《はな》も|絶間《たえま》なく|匂《にほ》ふなり よろこび|祝《いは》へ|神《かみ》の|徳《とく》  |慕《した》ひまつれよ|神《かみ》の|愛《あい》。
    四
 |伊都《いづ》の|御魂《みたま》の|教《をしへ》をひらき  |世人《よびと》を|導《みちび》き|許々多久《ここたく》の |罪《つみ》をあがなひ|清《きよ》めます  |瑞《みづ》の|御魂《みたま》のいさをしを |諸人《もろびと》|声《こゑ》を|一《ひと》つにし  |謳《うた》へよ|称《たた》へよ|心《こころ》のかぎり |三五《さんご》の|月《つき》のいときよく  |日《ひ》に|夜《よ》に|神《かみ》をたたへかし。

  第四三

 |限《かぎ》り|知《し》られぬ|天《あま》のはら  |伊照《いて》りかがやく|日《ひ》の|神《かみ》の |清《きよ》けく|明《あか》き|霊光《みひかり》は  |元津御祖《もとつみおや》のはてしなき |貴《うづ》の|神力《ちから》を|顕《あら》はせり  すべてのものの|祖《おや》とます |真《まこと》の|神《かみ》の|神業《かむわざ》は  |日々《ひび》に|新《あら》たに|天地《あめつち》に かがやき|渡《わた》るぞ|畏《かしこ》けれ。

  第四四
    一
 |海《うみ》の|内外《うちと》の|隔《へだ》てなく  |万《よろづ》の|国《くに》の|人《ひと》の|子《こ》よ |天地《あめつち》|万有《もも》の|主宰《つかさ》なる  |元津御祖《もとつみおや》の|大神《おほかみ》の |広《ひろ》き|尊《たふと》き|大稜威《おほみいづ》  |言霊《ことたま》きよく|唱《とな》へつつ よろこび|歌《うた》ひたてまつれ  |清《きよ》き|言霊《ことたま》|善《よ》き|祈《いの》りは |神《かみ》に|捧《ささ》ぐる|御饌津《みけつ》ものぞ。
    二
 |神《かみ》はわれ|等《ら》を|育《そだ》てたる  |真誠《まこと》の|御祖《みおや》にましませば |現世《うつしよ》の|事《こと》|悉《ことごと》く  |捨《す》てて|御仕《みつか》へたてまつれ |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|民《たみ》  |神《かみ》より|外《ほか》に|頼《たよ》るべき |力《ちから》も|柱《はしら》も|世《よ》にあらじ  ほめよたたへよ|神《かみ》の|恩《おん》。
    三
 |花《はな》|咲《さ》き|匂《にほ》ふ|弥生空《やよひぞら》  |蝶《てふ》|舞《ま》ひ|遊《あそ》ぶ|天津国《あまつくに》の |善言美辞《みやび》の|歌《うた》をうたひつつ  |神《かみ》の|御門《みかど》にすすみゆく |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|民《たみ》。
    四
 |伊都《いづ》の|大神《おほかみ》|瑞《みづ》の|御魂《みたま》  |恵《めぐ》みは|豊《ゆた》かに|愛《あい》は|絶《た》えず |八洲《やす》の|河原《かはら》に|溢《あふ》れたり  |汲《く》めよ|信徒《まめひと》まごころ|籠《こ》めて |生命《いのち》の|清水《しみづ》を|飽《あ》くまでも  |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|民《たみ》。

  第四五
    一
 あやにかしこき|伊都《いづ》の|神《かみ》  |教御祖《をしへみおや》とあれまして |万《よろづ》の|国《くに》の|人草《ひとぐさ》に  |恵《めぐ》みの|光《ひかり》|投《な》げたまふ |仰《あふ》ぎ|敬《ゐやま》へ|御祖《みおや》の|徳《とく》を  |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|民《たみ》
    二
 |凡《すべ》てのものは|皇神《すめかみ》の  |厳言霊《いづことたま》に|生《なり》|出《い》でぬ |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|宮《みや》  |伊都《いづ》の|言霊《ことたま》さづけられ この|世《よ》に|生《い》きて|道《みち》のため  |尽《つく》す|身魂《みたま》と|造《つく》られぬ |心《こころ》を|清《きよ》めて|朝夕《あさゆふ》に  |生神言《いくかみごと》を|宣《の》り|奉《まつ》り |生成化育《せいせいくわいく》の|神業《しんげふ》に  |身《み》も|棚知《たなし》らに|仕《つか》ふべし。
    三
 この|世《よ》の|栄《さか》ゆも|言霊《ことたま》ぞ  |滅《ほろ》び|失《う》するも|言霊《ことたま》ぞ |舌《した》の|剣《つるぎ》の|矛先《ほこさき》に  |神《かみ》も|現《あ》れまし|鬼《おに》も|来《きた》る あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》  |謹《つつし》むべきは|言霊《ことたま》の |水火《いき》の|一《ひと》つにありといふ  |真《まこと》の|教《をしへ》をかしこみて かならず|罵《ののし》ることなかれ  |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|宮《みや》。
    四
 |神《かみ》は|吾等《われら》を|生《う》み|成《な》せし  |誠《まこと》の|御祖《みおや》にましませば |朝《あさ》な|夕《ゆふ》なに|大前《おほまへ》に  ぬかづきひれ|伏《ふ》し|神恩《しんおん》を |感謝《かんしや》なさずにあるべきや  |御徳《みとく》を|仰《あふ》がであるべきや |吾等《われら》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|宮《みや》。
    五
 |天津御空《あまつみそら》より|恵《めぐ》みは|広《ひろ》く  |稜威《みいづ》は|須弥《すみ》より|猶《なほ》|高《たか》し |仰《あふ》ぎ|奉《まつ》れよ|父《ちち》の|徳《とく》  |慕《した》ひ|奉《まつ》れよ|母《はは》の|恩《おん》 |堅磐《かきは》に|常磐《ときは》に|皇神《すめかみ》の  |定《さだ》めたまひし|大神律《おほみのり》は |月日《つきひ》の|輝《かがや》き|渡《わた》るかぎり  |亡《ほろ》びず|失《う》せじ|惟神《かむながら》 |神《かみ》のいさをぞ|畏《かしこ》けれ。
    六
 |百千万《ももちよろづ》の|生言霊《いくことたま》の  |変《かは》れる|国々《くにぐに》もいとひなく |誠《まこと》|一《ひと》つを|楯《たて》となし  |神《かみ》の|御《おん》ため|世《よ》のために |厳《いづ》の|教《をしへ》を|伝《つた》へ|行《ゆ》く  |誠《まこと》の|人《ひと》こそ|神《かみ》の|御子《みこ》 |神《かみ》は|汝等《なれら》と|倶《とも》にあり  |勇《いさ》みて|立《た》てよ|道《みち》のため |振《ふる》ひ|立《た》て|立《た》て|御代《みよ》のため  |権力《ちから》の|主《ぬし》とあれませる |神《かみ》は|守《まも》らせ|玉《たま》ふべし  あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》 |神《かみ》の|御子《みこ》|達《たち》|奮《ふる》ひ|起《た》て  もはや|神代《かみよ》は|近《ちか》づけり。

  第四六
    一
 |愛《あい》の|善徳《ぜんとく》|天地《あめつち》に  かがやき|渡《わた》りて|現世《うつしよ》の |雲《くも》きり|四方《よも》に|吹《ふ》き|払《はら》ふ  |後《うしろ》にきらめく|日月《じつげつ》は |信《しん》の|真《しん》なる|力《ちから》なり。
    二
 |皇大神《すめおほかみ》の|言《こと》の|葉《は》は  スメール|山《ざん》の|動《うご》きなき |高《たか》き|姿《すがた》にさも|似《に》たり  |八千万劫《はつせんまんごふ》の|末《すゑ》までも |堅磐常磐《かきはときは》にゆるがまじ  |仰《あふ》ぎ|敬《うやま》へ|神《かみ》の|教《のり》。
    三
 |天地万有《てんちばんいう》|遺《お》ちもなく  |神《かみ》の|御手《みて》|以《も》て|造《つく》られし ものにしあれば|限《かぎ》りなき  |恵《めぐ》みの|泉《いづみ》は|湧《わ》き|充《み》てり |汲《く》めよまめ|人《ひと》|心《こころ》をきよめ  |神《かみ》に|習《なら》ひて|生命《いのち》の|水《みづ》を。
    四
 |月《つき》の|御神《みかみ》の|恵《めぐ》みの|露《つゆ》は  |天地《あめつち》|四方《よも》に|限《かぎ》りなく |雨《あめ》のごとくに|降《ふ》りそそぐ  |清《きよ》き|身魂《みたま》の|盃《さかづき》|持《も》ちて |尽《つ》きぬいつくしみ|汲《く》めよかし  |生命《いのち》を|維《つな》ぐ|真清水《ましみづ》を。
    五
 |生命《いのち》は|深山《みやま》の|谷水《たにみづ》の|如《ごと》く  いや|永久《とこしへ》に|湧《わ》き|出《い》づる |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|清《きよ》ければ  |汚《けが》れを|洗《あら》ひ|世《よ》をめぐみ |清水《しみづ》となりて|人《ひと》を|生《い》かす  |神《かみ》のいさをを|称《たた》へかし |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|民《たみ》。
    六
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|誓約《うけひ》によりて  |青人草《あをひとぐさ》は|日《ひ》に|月《つき》に |八桑枝《やくはえ》|如《な》して|栄《さか》えゆく  |罪《つみ》に|汚《けが》れし|人《ひと》の|子《こ》よ |来《きた》りてすすげ|八洲《やす》の|河《かは》  |集《つど》ひて|飲《の》めよ|由良川《ヨルダン》の |清《きよ》き|生命《いのち》の|真清水《ましみづ》を。

  第四七
    一
 |厳《いづ》の|御魂《みたま》の|御《み》ひかりは  |至《いた》らぬ|隈《くま》なく|世《よ》を|照《て》らす |罪《つみ》に|曇《くも》りてさまよへる  |人《ひと》よ|来《きた》りて|御光《みひかり》あびよ。
    二
 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》は|月《つき》にしあれば  |寝《ねむ》れる|夜《よ》の|間《ま》も|守《まも》らせ|玉《たま》ふ |東雲《しののめ》|近《ちか》く|朝日《あさひ》の|空《そら》も  |蔭《かげ》に|坐《ゐ》まして|恵《めぐ》ませ|玉《たま》ふ。
    三
 |瑞《みづ》の|御教《みのり》を|心《こころ》にかけて  |日々《ひび》の|業務《なりはひ》いそしみ|励《はげ》み |神《かみ》の|栄光《さかえ》を|世《よ》に|広《ひろ》く  あらはし|奉《まつ》らむ|道《みち》のため。

  第四八
    一
 |神《かみ》のめぐみは|天地《あめつち》の  はてしも|知《し》らぬ|御国《みくに》まで |広《ひろ》けく|高《たか》くましまして  その|神業《かむわざ》は|日《ひ》に|月《つき》に いや|新《あたら》しく|現《あ》れませり。
    二
 |天《あめ》と|地《つち》とを|抱《いだ》きつつ  |霊《たま》の|御国《みくに》には|月《つき》と|化《な》り |天津御国《あまつみくに》には|日《ひ》と|化《な》りて  |天津使《あまつつかひ》や|信徒《まめひと》の |霊魂《みたま》をいともねもごろに  |恵《めぐ》まひたまふぞ|有難《ありがた》き |海《うみ》とあらはれ|山《やま》と|成《な》り  |河野《かはの》となりて|物《もの》|皆《みな》に |生命《いのち》を|授《さづ》くる|伊都《いづ》の|神《かみ》  |瑞《みづ》の|御魂《みたま》ぞいと|尊《たか》し。
    三
 |八束《やつか》の|生髭《なまひげ》|抜《ぬ》き|取《と》られ  |手足《てあし》の|爪《つめ》まで|除《のぞ》かれて |血潮《ちしほ》に|染《そま》りし|瑞御霊《みづみたま》  |天津国人《あまつくにびと》|地《ち》の|上《うへ》の |青人草《あをひとぐさ》になりかはり  |千座《ちくら》の|置戸《おきど》を|負《お》ひませし |更生主《きみ》ぞ|誠《まこと》の|母《はは》に|坐《ま》す  われらの|死《し》せるたましひに |生命《いのち》の|清水《しみづ》そそがせて  |呼《よ》び|生《い》け|浄《きよ》め|大神《おほかみ》の |貴《うづ》の|御柱《みはしら》となさしめ|玉《たま》へ  あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》ぞ|慕《した》はしき。
    四
 |瑞《みづ》の|御霊《みたま》のおんめぐみ  われらに|降《くだ》らせ|玉《たま》ふ|上《うへ》は |厳《いづ》の|御楯《みたて》を|前《まへ》におき  |戦《たたか》ふ|如《ごと》き|思《おも》ひして |身《み》もたなしらに|道《みち》のため  |御神《みかみ》のために|仕《つか》ふべし |守《まも》らせたまへ|瑞《みづ》みたま。

  第四九
    一
 |真誠《まこと》|一《ひと》つは|荒磯《あらいそ》に  |並《なら》べる|千引《ちびき》の|巌《いは》のごと |逆捲《さかま》きかみ|付《つ》き|襲《おそ》ひ|来《く》る  |浪《なみ》にも|動《ゆる》がぬ|神国魂《みくにだま》よ。
    二
 |神《かみ》のめぐみは|由良河《ゆらがは》の  |真砂《まさご》のごとくいつまでも |数《かぞ》へつくすべき|時《とき》もなし  |大海《おほうな》なせるみづの|御魂《みたま》。
    三
 |世《よ》は|紫陽花《あぢさい》の|七変《ななかは》り  さだめなき|身《み》の|果敢《はか》なさを |命《いのち》の|神《かみ》にまつろひて  |永久《とは》の|栄光《さかえ》を|楽《たの》しまむ。
    四
 |山《やま》と|積《つ》みてし|身《み》の|罪《つみ》や  ふかき|心《こころ》のけがれをば みづの|御魂《みたま》の|真清水《ましみづ》に  |洗《あら》はれ|清《きよ》く|世《よ》に|生《い》きむ。

  第五〇
    一
 |遠《とほ》き|神代《かみよ》の|昔《むかし》より  |末《すゑ》の|末《すゑ》まで|吾《わが》|魂《たま》を |守《まも》り|玉《たま》ひし|伊都《いづ》の|神《かみ》  |瑞《みづ》の|御魂《みたま》ぞ|御祖神《みおやがみ》。
    二
 |天《あめ》と|地《つち》との|別《わか》れざる  |前《まへ》より|坐《ゐ》ます|皇神《すめかみ》は |斯《この》|世《よ》を|造《つく》りし|御祖《みおや》なる  |大国常立《おほくにとこたち》の|大神《おほかみ》ぞ。
    三
 |千年《ちとせ》|八千年《やちとせ》|万《よろづ》の|年《とし》も  |神《かみ》の|御眼《みめ》より|見《み》たまへば |川《かは》の|水泡《みなわ》か|草《くさ》の|露《つゆ》  |短《みじか》き|夏《なつ》の|夢《ゆめ》の|如《ごと》し。
    四
 |空蝉《うつせみ》の|世《よ》の|人《ひと》の|身《み》は  |消《き》えて|跡《あと》なき|草《くさ》の|露《つゆ》 |水泡《みなわ》となりて|亡《ほろ》ぶとも  |永久《とは》に|滅《ほろ》びず|栄《さか》えます まことの|神《かみ》の|御《み》ひかりを  |身魂《みたま》に|浴《あ》びて|限《かぎ》りなく |天津御国《あまつみくに》に|栄《さか》えかし  |人《ひと》は|神《かみ》の|子《こ》|神《かみ》の|民《たみ》。
    五
 |天《あめ》と|地《つち》とは|変《かは》るとも  |永久《とは》に|動《うご》かぬ|神《かみ》の|国《くに》 |伊都《いづ》の|御座《みくら》ぞ|尊《たふと》けれ  われらが|御魂《みたま》の|住《す》む|家《いへ》は |高天原《たかあまはら》の|貴《うづ》の|国《くに》  |夜《よる》と|冬《ふゆ》なき|神《かみ》のその。

  第五一
    一
 |伊都《いづ》の|大神《おほかみ》|瑞《みづ》の|神《かみ》  |深《ふか》き|恵《めぐ》みをうかがへば |人《ひと》の|言葉《ことば》に|尽《つく》し|得《え》ぬ  |尊《たふと》きひろき|限《かぎ》りなき |計《はか》り|知《し》られぬ|姿《すがた》なり。
    二
 |暗《くら》き|浮世《うきよ》にふみ|迷《まよ》ひ  |道《みち》を|忘《わす》れし|人《ひと》の|身《み》に |聖《きよ》き|光《ひかり》をあたへつつ  |安《やす》きにすくふ|神《かみ》の|稜威《いづ》 こころおごりし|時《とき》にまた  |慈悲《なさけ》の|鞭《むち》を|加《くは》へつつ |眼《まなこ》を|覚《さ》まし|生魂《いくたま》の  |力《ちから》を|振《ふ》り|立《た》て|給《たま》ふこそ |実《げ》にも|尊《たふと》き|神《かみ》の|恩《おん》。
    三
 いやしき|吾《われ》|等《ら》の|身《み》にあまる  |厚《あつ》きめぐみを|限《かぎ》りなく |幼《をさな》き|時《とき》よりたまひつつ  |山《やま》より|高《たか》く|海《うみ》よりも |深《ふか》き|仁愛《みろく》の|御守《おんまも》り  うれしみ|畏《かしこ》み|仰《あふ》ぎまつる。
    四
 |月《つき》と|現《あ》れます|瑞御魂《みづみたま》  あつき|恵《めぐみ》の|露《つゆ》あびて うつし|世《よ》かくり|世《よ》|隔《へだ》て|無《な》く  |神《かみ》の|功績《いさを》を|称《たた》ふべし。




第二篇 |神国《みくに》の|春《はる》

第六章 |神天《しんてん》〔一五五六〕
  第五二
    一
 |天《あめ》と|地《つち》とを|統《す》べ|給《たま》ふ  |元津御神《もとつみかみ》の|御功《みいさを》を ほめよ|称《たた》へよ|人《ひと》の|子《こ》よ  |御神《みかみ》のまします|高天原《たかあまはら》の |珍《うづ》の|宮居《みやゐ》はきらきらと  |月日《つきひ》の|如《ごと》く|輝《かがや》きて |千代《ちよ》に|八千代《やちよ》に|栄《さか》えけり。
    二
 |真《しん》と|信《しん》との|光明《くわうみやう》を  みけしとなして|八重雲《やへぐも》を |珍《うづ》の|車《くるま》となしたまひ  |鳴《な》る|雷《いかづち》を|遣《つか》はして みさきを|馳《か》けらせ|玉《たま》ひつつ  |天《あめ》と|地《つち》との|諸々《もろもろ》を |知召《しろしめ》すこそ|畏《かしこ》けれ。
    三
 |神《かみ》の|掟《おきて》のいすくはし  |落《お》つるくまなく|雪《ゆき》としき |恵《めぐみ》の|雨《あめ》は|非時《ときじく》に  |降《くだ》りて|谷間《たにま》に|溢《あふ》れつつ |河《かは》を|渡《わた》りて|海《うみ》に|入《い》る  |命《いのち》の|風《かぜ》は|永遠《とは》に|吹《ふ》き |栄光《さかえ》の|花《はな》は|咲《さ》き|匂《にほ》ふ。
    四
 |塵《ちり》の|浮世《うきよ》に|生《うま》れたる  |汚《けが》れ|切《き》りたる|人《ひと》の|身《み》は |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|真清水《ましみづ》に  |清《きよ》むる|外《ほか》に|道《みち》ぞなき |幾世《いくよ》|変《かは》らぬ|御恵《みめぐみ》を  |与《あた》へたまひし|大御神《おほみかみ》 |瑞《みづ》の|御霊《みたま》の|御功績《みいさを》を  |謹《つつし》み|感謝《かんしや》し|奉《たてまつ》れ。

  第五三
    一
 |天津御神《あまつみかみ》の|永遠《とことは》の  |厳《いづ》の|恵《めぐ》みをことほぎし |称《たた》への|歌《うた》のうるはしさ  |大海原《おほうなばら》に|鼓《つづみ》うつ |浪《なみ》の|音《ね》よりも|弥高《いやたか》く  |響《ひび》く|言霊《ことたま》|勇《いさ》ましき |晨《あした》の|風《かぜ》や|夕風《ゆふかぜ》の  |音《ね》よりも|清《きよ》く|聞《き》こゆなり
    二
 この|世《よ》を|洗《あら》ふ|瑞御霊《みづみたま》  |天津御神《あまつみかみ》の|御言《みこと》もて |綾《あや》の|高天《たかま》に|天降《あも》りまし  |限《かぎ》り|知《し》られぬ|慈愛《いつくしみ》 |開《ひら》かせたまふ|尊《たふと》さよ  その|功績《いさをし》は|現世《うつしよ》に たとふるものも|無《な》かるべし  |聖《ひじり》の|君《きみ》の|筆《ふで》にさへ |写《うつ》さむ|術《すべ》もなかるべし
    三
 わが|垂乳根《たらちね》の|父母《ちちはは》の  |愛《あい》より|厚《あつ》く|恵《めぐ》みまし |千尋《ちひろ》の|海《うみ》の|底《そこ》よりも  |深《ふか》き|恵《めぐみ》を|垂《た》れたまふ |厚《あつ》き|尊《たふと》き|御心《みこころ》は  |人《ひと》の|思《おも》ひの|上《うへ》に|聳《そび》え |大空《おほぞら》よりも|弥広《いやひろ》し。
    四
 |金銀《きんぎん》|瑪瑙《めなう》|瑠璃《るり》|硨磲《しやこう》  |七宝《しちぱう》よりも|美《うる》はしき |誠《まこと》の|宝《たから》は|御神《みかみ》より  |下《くだ》し|給《たま》へる|御宝《みたから》ぞ あゝ|諸人《もろびと》よ|諸人《もろびと》よ  |神《かみ》に|受《う》けたる|魂《たましひ》を |八洲《やす》の|河原《かはら》に|禊《みそぎ》して  |清《きよ》き|身魂《みたま》となり|変《かは》り |神《かみ》の|御前《みまへ》に|勇《いさ》ましく  |仕《つか》ふる|魂《たま》となれよかし。

  第五四
    一
 |奇《く》しき|貴《たふと》き|御恵《みめぐみ》の  |珍《うづ》の|光《ひかり》は|現身《うつそみ》の |世人《よびと》の|悩《なや》む|暗路《やみぢ》をば  |清《きよ》く|照《てら》させたまふなり |神《かみ》は|愛《あい》なり|世《よ》を|守《まも》る  |人《ひと》よ|愛《あい》せよ|愛《あい》の|神《かみ》を。
    二
 |醜《しこ》の|叢雲《むらくも》|塞《ふさ》がりて  |珍《うづ》の|御顔《みかほ》を|包《つつ》めども |誠《まこと》の|神《かみ》は|笑《ゑ》み|栄《さか》え  |光《ひか》り|輝《かがや》き|給《たま》ふなり |神《かみ》は|愛《あい》なり|光《ひかり》なり  |人《ひと》よ|愛《あい》せよ|愛《あい》の|神《かみ》を。
    三
 |百《もも》の|禍《わざはひ》|群起《むらおこ》り  |吾《わが》|身《み》を|責《せ》むる|時《とき》さへも |愛《あい》の|御神《みかみ》は|弥広《いやひろ》き  |望《のぞ》みを|吾等《われら》に|与《あた》へつつ いと|平《たひら》かに|安《やす》らかに  |慰《なぐさ》め|給《たま》ふぞ|尊《たふと》けれ |神《かみ》は|愛《あい》なり|光《ひかり》なり  |人《ひと》よ|愛《あい》せよ|愛《あい》の|神《かみ》を。
    四
 |世《よ》は|紫陽花《あぢさゐ》の|七変《ななかは》り  |河《かは》の|淵瀬《ふちせ》と|移《うつ》るとも |恵《めぐみ》の|光《ひかり》は|永久《とこしへ》に  |輝《かがや》き|渡《わた》り|給《たま》ふなり |神《かみ》は|愛《あい》なり|光《ひかり》なり  |人《ひと》よ|愛《あい》せよ|愛《あい》の|神《かみ》を。

  第五五
    一
 |吾《わが》|身《み》の|末《すゑ》は|如何《いか》にして  |浮世《うきよ》を|渡《わた》るか|知《し》らねども |恵《めぐみ》の|深《ふか》き|皇神《すめかみ》は  |厳《いづ》の|御霊《みたま》や|瑞御霊《みづみたま》 この|世《よ》に|降《くだ》したまひつつ  |行手《ゆくて》を|照《て》らし|禍《わざはひ》を |科戸《しなど》の|風《かぜ》に|吹《ふ》き|払《はら》ひ  |安《やす》きに|導《みちび》き|給《たま》ふべし。
    二
 |如何《いか》なる|曲《まが》の|襲《おそ》ふとも  |心《こころ》たゆまず|恐《おそ》れずに |神《かみ》の|光《ひかり》に|従《したが》ひて  ひたすら|真道《まみち》を|進《すす》むべし |世《よ》の|人々《ひとびと》は|変《かは》りゆき  |総《すべ》ての|物《もの》は|移《うつ》るとも |我《わが》|皇神《すめかみ》の|御心《みこころ》は  |弥《いや》|永遠《とこしへ》に|動《うご》かまじ |賞《ほ》めよ|称《たた》へよ|神《かみ》の|徳《とく》  |慕《した》ひまつれよ|神《かみ》の|愛《あい》。
    三
 |荒《あら》き|海路《うなぢ》を|打《う》ち|開《ひら》き  |限《かぎ》りも|知《し》らぬ|沙漠《さばく》をも |厭《いと》ひたまはず|雨《あめ》|降《ふ》らせ  |恵《めぐみ》の|露《つゆ》を|平《たひら》けく |与《あた》へ|給《たま》ふぞ|尊《たふと》けれ  |神《かみ》は|愛《あい》なり|光《ひかり》なり |喜《よろこ》び|敬《うやま》へ|神《かみ》の|徳《とく》  |慕《した》ひまつれよ|神《かみ》の|愛《あい》。

  第五六
    一
 |皇神《すめかみ》の|深《ふか》き|恵《めぐみ》は|伊勢《いせ》の|海《うみ》  |如何《いか》でか|知《し》らむ|底《そこ》の|心《こころ》を。
    二
 |罪《つみ》|汚《けが》れ|吾《わが》|過《あやま》ちを|憐《あは》れみて  |赦《ゆる》すは|神《かみ》の|力《ちから》なりけり。
    三
 |許々多久《ここたく》の|犯《をか》せる|罪《つみ》を|浄《きよ》めむと  |開《ひら》かせ|給《たま》ひぬ|命《いのち》の|門《かど》を。
    四
 ためらはで|御神《みかみ》のかたに|任《まか》せかし  |罪《つみ》の|重荷《おもに》も|助《たす》けたまはむ。
    五
 |皇神《すめかみ》の|清《きよ》めの|道《みち》を|聞《き》く|人《ひと》は  |人《ひと》より|幸《さち》の|多《おほ》き|身魂《みたま》ぞ。
    六
 |言《こと》の|葉《は》に|称《たた》へ|尽《つく》せぬ|皇神《すめかみ》の  |恵《めぐみ》に|酬《むく》ふ|術《すべ》もなきかな。

  第五七
    一
 |高《たか》き|恵《めぐみ》はスメールの  |珍《うづ》の|御山《みやま》の|白雪《しらゆき》に |朝日《あさひ》|輝《かがや》く|如《ごと》くなり  |天教山《てんけうざん》や|地教山《ちけうざん》 |高天原《たかあまはら》の|霊場《れいぢやう》の  |姿《すがた》も|如何《いか》で|及《およ》ばむや |神《かみ》は|愛《あい》なり|光《ひかり》なり。
    二
 |厳《いづ》の|恵《めぐみ》はいと|深《ふか》し  |窺《うかが》ふよしも|荒波《あらなみ》の |千尋《ちひろ》の|海《うみ》も|如《し》かざらめ  |夕日《ゆふひ》|輝《かがや》く|十和田湖《とわだこ》の |水《みづ》にも|勝《まさ》り|深《ふか》きかな  |神《かみ》は|愛《あい》なり|光《ひかり》なり。
    三
 |瑞《みづ》の|恵《めぐみ》はいと|広《ひろ》し  |空《そら》|打《う》ち|仰《あふ》ぐ|青雲《あをくも》の |棚曳《たなび》くかぎり|白雲《しらくも》の  |降居《おりゐ》むかふす|果《はて》までも |限《かぎ》りあらしの|真砂地《まさごぢ》に  |三五《さんご》の|月《つき》の|澄《す》み|渡《わた》る |蒙古《もうこ》の|野《の》にも|弥勝《いやまさ》る  |霊《みたま》の|海《うみ》の|広《ひろ》きかな |神《かみ》は|愛《あい》なり|光《ひかり》なり。

  第五八
    一
 この|世《よ》に|生《いき》とし|生《い》けるもの  |挙《こぞ》りて|迎《むか》へ|奉《たてまつ》れ |三千年《さんぜんねん》の|昔《むかし》より  |待《ま》ちに|待《ま》ちたる|更生主《すくひぬし》 |厳《いづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ |五六七《みろく》の|御世《みよ》は|近《ちか》づきぬ。
    二
 |堅《かた》く|鎖《とざ》せる|鉄《くろがね》の  |厳《いづ》の|扉《とびら》を|打《う》ち|開《ひら》き |擒《とりこ》となりし|罪人《つみびと》を  |放《はな》ちて|許《ゆる》す|更生主《すくひぬし》 |厳《いづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ |五六七《みろく》の|御代《みよ》は|近《ちか》づきぬ。
    三
 |天《あめ》と|地《つち》との|常世《とこよ》|行《ゆ》く  |常夜《とこよ》の|闇《やみ》を|打《う》ち|開《ひら》き |照《てら》させ|給《たま》ふ|御光《みひかり》と  |厳《いづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ |瑞《みづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ  |五六七《みろく》の|御世《みよ》は|近《ちか》づきぬ。
    四
 |悩《なや》み|萎《しを》れし|村肝《むらきも》の  |心《こころ》の|花《はな》を|馨《かを》らせて |恵《めぐみ》の|露《つゆ》を|垂《た》れ|給《たま》ふ  |厳《いづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ |瑞《みづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ  |五六七《みろく》の|御代《みよ》は|近《ちか》づきぬ。
    五
 |高天原《たかあまはら》の|主《ぬし》と|坐《ま》す  |誠《まこと》の|神《かみ》の|一人子《ひとりご》と |現《あら》はれたまひし|更生主《すくひぬし》  その|御功績《みいさを》を|信徒《まめひと》|等《ら》 |賞《ほ》めよ|称《たた》へよ|真心《まごころ》に  |賞《ほ》めよ|称《たた》へよ|真心《まごころ》に |賞《ほ》めよ|称《たた》へよ|神《かみ》の|御子《みこ》を。

  第五九
    一
 |勇《いさ》み|喜《よろこ》べ|人《ひと》の|子《こ》よ  |命《いのち》の|神《かみ》は|現《あ》れましぬ |闇《やみ》に|鎖《とざ》せし|胸《むね》の|戸《と》を  |神《かみ》の|御声《みこゑ》に|打《うち》|開《ひら》き |迎《むか》へ|奉《まつ》れよ|瑞御霊《みづみたま》  |神《かみ》は|愛《あい》なり|力《ちから》なり。
    二
 |神《かみ》の|恵《めぐみ》の|御光《みひかり》は  |天地《あめつち》|四方《よも》に|充《み》ち|足《た》らふ |天津《あまつ》|神人《かみびと》|初《はじ》めとし  |蒼生《あをひとぐさ》も|諸共《もろとも》に |珍《うづ》の|光《ひかり》を|謳《うた》へかし  |神《かみ》は|愛《あい》なり|権威《ちから》なり。
    三
 |醜曲神《しこまがかみ》に|呪《のろ》はれし  |暗《くら》き|国《くに》にも|皇神《すめかみ》の |恵《めぐみ》の|光《ひかり》|充《み》ちぬれば  |茨《いばら》も|生《は》えず|曲《まが》もなく |幸《さちはひ》あれと|祝《いは》ひ|玉《たま》ふ  |神《かみ》は|愛《あい》なり|権威《ちから》なり。
    四
 |神《かみ》が|表《おもて》に|現《あらは》れて  |善《ぜん》と|悪《あく》とを|立《た》て|別《わ》ける この|世《よ》を|造《つく》りし|神直日《かむなほひ》  |心《こころ》も|広《ひろ》き|大直日《おほなほひ》 ただ|何事《なにごと》も|人《ひと》の|世《よ》は  |神《かみ》の|御胸《みむね》に|任《まか》しつつ われも|人《ひと》も|共《とも》に|赤心《まごころ》を  |捧《ささ》げて|仕《つか》へまつるべし |神《かみ》は|愛《あい》なり|権威《ちから》なり。

  第六〇
    一
 |暗世《やみよ》を|照《てら》す|朝日子《あさひこ》の  |光《ひかり》は|清《きよ》く|昇《のぼ》りけり |罪《つみ》に|迷《まよ》へる|人々《ひとびと》よ  |来《きた》りて|仰《あふ》げ|御光《みひかり》を |愛《あい》の|御徳《みとく》に|充《み》てる|更生主《きみ》  |輝《かがや》き|玉《たま》へり|現世《うつしよ》に |悩《なや》める|人《ひと》よ|逸早《いちはや》く  |集《つど》ひ|来《きた》りて|御恵《みめぐみ》の |露《つゆ》の|御玉《みたま》を|浴《あ》びよかし。
    二
 |智慧《ちゑ》と|権威《ちから》に|充《み》ちたまふ  |命《いのち》の|主《きみ》は|現《あ》れませり |虐《しひた》げられし|人々《ひとびと》よ  |集《あつ》まり|来《きた》りてひたすらに |平安《やすき》と|栄光《さかえ》と|歓喜《よろこび》を  |下《くだ》したまへと|願《ね》ぎまつれ |五六七《みろく》の|神代《みよ》も|近《ちか》づきて  |霊《たま》の|国《くに》より|瑞御霊《みづみたま》 |天津国《あまつくに》より|厳御霊《いづみたま》  |世界《せかい》|十字《じふじ》に|踏《ふ》み|鳴《な》らし |豊葦原《とよあしはら》の|中津国《なかつくに》  その|真秀良場《まほらば》に|照《て》り|玉《たま》ふ あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》  |神《かみ》の|御心《みこころ》|有難《ありがた》き。
    三
 |憂《う》きを|慰《なぐさ》め|浄《きよ》めます  |瑞《みづ》の|御霊《みたま》は|現《あ》れましぬ |悩《なや》み|苦《くる》しむ|人々《ひとびと》は  |来《きた》りて|珍《うづ》の|御前《おんまへ》に |心《こころ》の|丈《たけ》を|告《つ》げまつれ  |生命《いのち》を|賜《たま》ふ|神《かみ》の|御子《みこ》 |鳩《はと》の|如《ごと》くに|下《くだ》りましぬ  |罪《つみ》と|汚《けが》れに|死《し》せし|人《ひと》 |来《きた》りて|生《い》きよ|神《かみ》の|前《まへ》。
    四
 |現世《うつしよ》|幽世《かくりよ》|諸共《もろとも》に  |生《い》かさせ|給《たま》ふ|瑞御霊《みづみたま》 |綾《あや》の|聖地《せいち》に|下《くだ》りましぬ  |貴《たか》き|卑《ひく》きの|隔《へだ》てなく |老《おい》も|若《わか》きもおしなべて  |来《きた》りて|祝《いは》へ|神《かみ》の|徳《とく》。
    五
 |天《あめ》と|地《つち》とを|統《す》べたまふ  |大国常立大御神《おほくにとこたちおほみかみ》 |光《ひかり》となりて|現《あ》れましぬ  |蒼生《あをひとぐさ》は|云《い》ふも|更《さら》 |山河草木《さんかそうもく》|一時《ひととき》に  |動《どよ》みて|謳《うた》ふ|神《かみ》の|御代《みよ》 あゝ|惟神《かむながら》|々々《かむながら》  |恩頼《みたまのふゆ》ぞ|尊《たふと》けれ。

  第六一
    一
 |神々達《かみがみたち》は|栄《さか》えませ  |大地《だいち》は|安《やす》く|穏《おだや》かに |蒼生《あをひとぐさ》の|身魂《みたま》には  |幸《さち》あれかしと|謳《うた》ひます |御使《みつかひ》|達《たち》の|称《たた》へ|言《ごと》  |御歌《みうた》を|聞《き》きて|諸人《もろびと》よ |共《とも》に|喜《よろこ》び|謳《うた》ひつつ  |再《ふたた》びこの|世《よ》に|現《あ》れましし |命《いのち》の|主《きみ》を|称《たた》へかし。
    二
 |世《よ》を|久方《ひさかた》の|神代《かみよ》より  |定《さだ》めたまひし|時《とき》|来《きた》り |救《すく》ひの|御手《みて》を|伸《の》べたまひ  |天津御座《あまつみくら》を|立《た》ち|給《たま》ひ |八重棚雲《やへたなぐも》を|掻《かき》|分《わ》けて  |綾《あや》の|高天《たかま》に|下《くだ》りまし いとも|卑《いや》しき|賤《しづ》の|女《め》の  |身魂《みたま》に|宿《やど》りたまひつつ |世人《よびと》の|中《なか》に|交《まじ》こりて  |厳《いづ》の|御霊《みたま》の|御柱《みはしら》と |現《あ》れます|教《をしへ》の|教祖神《みおやがみ》  |称《たた》へ|奉《まつ》れよ|信徒《まめひと》よ。
    三
 |厳《いづ》の|御霊《みたま》は|東雲《しののめ》の  |御空《みそら》を|照《てら》して|昇《のぼ》ります |朝日《あさひ》の|如《ごと》く|輝《かがや》きて  |厳《いづ》の|光《ひかり》を|世《よ》に|放《はな》ち |暗《くら》き|浮世《うきよ》を|照《てら》しつつ  |地《つち》より|生《あ》れし|人《ひと》の|子《こ》に |尽《つ》きぬ|生命《いのち》を|与《あた》へむと  |国常立《くにとこたち》の|命《みこと》もて |現《あら》はれましし|神柱《かむばしら》  |称《たた》へ|奉《まつ》れよ|信徒《まめひと》よ |元津国《もとつくに》なる|神国《かみくに》に  |生《うま》れあひたる|人々《ひとびと》よ。

(大正一二・五・二 旧三・一七 加藤明子録)

第七章 |神地《しんち》〔一五五七〕
  第六二
    一
 |天津御空《あまつみそら》に|集《つど》ひます  |神《かみ》の|使《つかひ》よ|詳細《まつぶさ》に |洽《あまね》く|世人《よびと》に|伝《つた》へませ  |珍《うづ》の|聖地《せいち》に|逸早《いちはや》く |来《きた》りて|拝《をが》めよ|厳御魂《いづみたま》  |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|御柱《みはしら》をと。
    二
 |教《をしへ》を|伝《つた》ふる|神司《かむつかさ》  |身《み》もたなしらに|励《いそし》みて |空《そら》より|来《きた》る|清《きよ》めの|神《かみ》の  |声《こゑ》を|畏《かしこ》み|逸早《いちはや》く |厳《いづ》の|御魂《みたま》や|瑞御魂《みづみたま》  |下《くだ》りましたる|綾《あや》の|園《その》 |来《きた》りて|拝《をが》めよ|清《きよ》めの|主《きみ》を。
    三
 |形《かたち》の|上《うへ》に|囚《とら》はれし  |学《まな》びの|司《つかさ》よ|逸早《いちはや》く |綾《あや》の|聖地《せいち》にあれ|給《たま》ふ  |此上《こよ》なく|尊《たふと》き|御光《みひかり》を |尋《たづ》ね|来《きた》りて|大稜威《おほみいづ》  |崇《あが》め|奉《まつ》れよ|厳御魂《いづみたま》 |瑞《みづ》の|御魂《みたま》の|清《きよ》めの|主《きみ》を。
    四
 |神《かみ》の|御霊《みたま》を|宿《やど》したる  |翁《おきな》|嫗《おうな》よ|逸早《いちはや》く |綾《あや》の|御《み》そのに|上《のぼ》り|来《き》て  |清《きよ》めの|主《きみ》の|御前《おんまへ》に |心《こころ》の|限《かぎ》り|告《つ》げ|奉《まつ》れ  |汝等《なれら》を|浄《きよ》めむそのために |天《あめ》より|降《くだ》りし|瑞御魂《みづみたま》  |五六七《みろく》の|神《かみ》の|御前《おんまへ》に。
    五
 |寄辺《よるべ》|渚《なぎさ》の|捨小舟《すてをぶね》  とりつく|島《しま》もなくばかり |憂《うれ》ひに|沈《し