第一二章 三美歌その一〔一五三七〕
大本三美歌
 君が代は 千代にましませ  八千代に ましませ さざれ石の いはほとなりて  苔のむすまで ましませ
  第一(三八〇)(この番号は讃美歌の譜なり)
    一
 とつぎおこなふ  けふの日は あまつそらより  えにしをば あたへむとして  すせりの姫は くだらせたまひ  ほぎたまふ。
    二
 いづの御前に  たちならび むすぶいもせの  かむわざは 千代のかためと  なりてさかえむ まもらせたまへ  八千代まで。
    三
 いもせの柱  つきかため あいなるむな木  いや太く いづのみたまの  きよきこころを まもるめをとに  さかえあれ。
    四
 かしこきけふの  まじはりは よろこびつきず  くるしみを かたみにわかち  むつびにむつび いさみてすすめ  おほ道に。
  第二(三八二)
    一
 なぎなみの神は  いもせのみちを ひらきたまひしゆ  いまもつたはる。
    二
 むすびの御神も  のぞませたまひ いはひのむしろを  賑せたまはむ。
    三
 いざなぎいざなみ  二人の君を くだししごとくに  えにしゆるせよ。
    四
 えにしをむすぶの  すめ大神よ わがわざたすくる  つまをあたへよ。
    五
 瑞のにひ妻を  まもるみたまよ。 いもとせふたりを  ことほぎたまへ。
    六
 めぐみの御神よ  ふたりをまもり よろづ代のすゑも  栄光をたまへ。
  第三(一)
    一
 わが魂さめじ  あしたのひかりに 神の御国をば  さとりてすすめよ。
    二
 あだにすごしたる  時をつぐのひて まだ来ぬ良き日を  足らはしておくれ。
    三
 神のよさします  御宝ささげて のちの代のそなへ  つぶさにつかへよ。
    四
 神の御目は光る  暗きをはなれて 月日のかぶとを  つけて戦へよ。
    五
 御霊魂もさかえて  吾神をあがめ みいづかしこみぬ  天使と倶に。
  第四(二)
    一
 あした夕べに  月日とともに いづのひかりを  御魂にうけて きよきめぐみを  日に夜にさとる。
    二
 あした夕べに  魂をきよむる めぐみのつゆは  御空ゆくだり 神の幸をぞ  日に夜にさとる。
    三
 あした夕べに  言行心を 清めすまして  たてまつりなば まつりし宝  益さしめたまはむ。
    四
 あした夕べに  なす身のつとめ 人をめぐみて  わが身にかたば 神にすすまむ  御階とぞなれ。
    五
 あした夕べに  救ひを祈る あしもただしく  大道すすみ 天津みくにへ  昇らせたまへ。
  第五(一二)
    一
 八雲の小琴の  しらべにまかせ うたはせたまへ  みろくの神よ。
    二
 つばさをやすらふ  夕べにあれば 神にぞゆだねむ  けふなせしわざを。
    三
 すべてのものの  いろもすがたも かくれてぞゆく  夜は来にけり。
    四
 つねに勤むる  わが良きわざも 世には知らさず  かくしたまひぬ。
    五
 日かげは西に  田人は家に かへるゆふべこそ  心しづかなれ。
    六
 神のよさしの  わざをはりなば あまつみくにに  いこはせたまへ。
  第六(二三)
    一
 宇都のめぐみ  瑞霊の慈愛  ゆたかにみつ  神宮の あつきめぐみ  したたる愛  なやみは失せ  うきもきえむ この神庭に  みな来れ  永久にたまふ  おんめぐみ。
    二
 あめの宮居  しづが伏屋  なべておなじ  うきためし ひとはみづの  あわにひとし  たちてはまた  消えて失せむ 永久の  さちぞある  この宮居に  慕ひ来よ。
    三
 瑞霊のすくひ  世にあまねし  とく来りて  くいよつみ なやみもきえ  たまきよまる  うづのおもて  ゑみたまはむ たのしみは  つねにみち  うれひきゆる  この宮居。
  第七(五三)
    一
 伊都の御ひかりは  吾身のなやむ 暗路を守れり  神は愛なり   (折返)  われらも愛せむ  伊都の御神を。
    二
 村雲つつめど  月日の笑は きよけくてり出づ  神は愛なり。
    三
 悲しき折にも  めぐみを与へ 勇ませ玉へり  神は仁なり。
    四
 世は曇り行けど  御神の稜威 とこしへにぞ照る  神は善なり。
  第八(五八)
    一
 御祖はあれまし  道を説けり なやみにすむ人  求ぎて来れ 智慧の御柱  世に降れり よわき人々よ  来りまなべ。
    二
 伊都の大神は  世に降れり よろづのひとびと  来りたのめ 身霊を清むる  神の清水 汚されし人は  来りすすげ。
    三
 五六七の大神  世に出でます なやめるひとびと  来りたのめ 生命の御親は  世に降れり つみに染みし人  求ぎて生きよ。
    四
 美都の御柱  世にうまれぬ うへした諸共  来り斎け 天地のはしら  御代に降る すべての物皆  勇みうたへ。
  第九(六八)
    一
 大地にあまねき  万の草木は 神の御力を  現はし居れども 救ひのたよりと  人皆のあふぐ 力は一つの  瑞の神御霊。
    二
 常夜の暗の海  風吹きすさびて 木の葉のごとくに  波間にただよひ あはやとばかりに  煩ひしときぞ 望みとなりしは  オレゴン座の星。
    三
 嵐を吹き分け  暗夜を追ひ退け 旅路つつがなく  都に来にけり 今より夜な夜な  御空を仰ぎて みいづを称へむ  オレゴン座の星。
  第一〇(八三)
    一
 世は日々に曇りぬ  坪の内のそのに とらはれ御祖は  ひとり祈りたまふ。
    二
 血を吐くおもひに  御代をなげきます 救ひの主の  胸しらぬ御弟子。
    三
 世の罪を負ひて  とらはれし救主を 元津御祖神  まもらせたまひぬ。
    四
 天津御使は  雲のごと降り 救主をかこみつつ  まもらせたまひぬ。
  第一一(一一〇)
    一
 美都御霊いつと知らず  降らせたまはむ 燈火を手に捧げ  まつものは誰ぞ   (折返) 美都御霊とく来ませ  そなへは成りぬ 美都みたまとく来ませ  そなへは調なひぬ。
    二
 任さしたまひし御霊  返しまつる時 きよき光ほまれを  得るものは誰ぞ
    三
 人の義務をはたし  ちからをつくし 聖けき御魂なりと  いふものは誰ぞ。
    四
 夢のごとくに来ます  救主を迎へて いや高き御栄光に  いるものは誰ぞ。
  第一二(一二二)
    一
 聖霊よ天降りて  神世のごとく 奇しき神業を  あらはし玉へ   (折返) 世々に坐します  聖き霊よ 己が身霊にも  足らはせ玉へ。
    二
 聖霊よ天降りて  仁愛の露に かわけるたましひを  うるほしませよ。
    三
 聖霊よ天降りて  貧しきものを いづの御ちからに  富ましめたまへ。
    四
 聖霊よ天降りて  曲津を清め たのしき御国に  進ませたまへ。
  第一三(一三四)
    一
 この世は魔の世と  うつらば移れ 月日のまもりの  もとにしあれば  やすけし  御神の都城は。
    二
 愛づらし友垣  こころは移り 親の慈愛さへ  冷ゆることあれ  うつらじ  月日の愛は。
    三
 身をやくばかりの  ためしの御火も 霊魂に常磐の  ひかりをそへて  失せまじ  御神のたみは。
  第一四(一三七)
    一
 尊き瑞霊よ  つみの身は さかし旅路に  まよひしを 清けく照らす  御仁愛の ひかりを拝む  うれしさよ。
    二
 みづの御神に  すくはれし 身霊いまより  ただ救主の 御心のままに  うちまかせ 神国の道に  進み行かむ。
    三
 悪のからまる  身は死にて 瑞霊の稜威に  よみがへり きよき神使の  かずにいる その誓がひの  鎮魂帰神。
    四
 汚れなき身の  幸ひは これに比ぶる  ものぞなき 身もたましひも  みなささげ 救主を慕ひて  月日おくる。
  第一五(一六六)
    一
 美都御魂  世に給ひし 伊都の神を  あがめまし   (折返) ふたたび身霊を  活したまふ 救ひの御神に  さかえあれ。
    二
 伊都のかみ  降させたまふ 美都御魂を  あがめまし。
    三
 世の岐美を  示させたまふ きよき聖霊  あがめまし。
    四
 伊都の火を  きよき民に 燃やしたまへ  いまの今。
  第一六(一六七)
    一
 メシヤよメシヤよ  かみくにに われらをすてずに  いれたまへ   (折返) 聖霊よ  ききたまへ やぶれしこころの  ねぎごとを。
    二
 みまへに泣き伏し  身をくゆる こころのねがひを  ゆるしませ。
    三
 救主のひかりにぞ  照らされむ 暗けきこの身を  救ひませ。
    四
 すくひの親なる  救主おきて あめにもつちにも  たすけなし。
  第一七(一七一)
    一
 かみのみちを  ひらきませば 集への御こゑを  われはきけり   (折返) 大御前  いさみ行く 伊都の力に  きよめたまへ。
    二
 かよわきみも  ましみづを得 身霊のけがれを  みなすすがれむ。
    三
 まごころもて  きよく祈る 身霊にみつるは  神のめぐみ。
    四
 ほめよたたへ  御神のあい アヽほめよたたへ  瑞霊のあい。
  第一八(一七六)
    一
 おのがみたまの  したひまつる  みづ御魂うるはしさよ 宇都の月か  松のみどり  梅の花の清きがごと ながめもあかぬ  みのたのしさ  なやめる日のわがとも 瑞霊は貴の月  松のみどり  うつし世にたぐひあらじ。
    二
 身の苦しさも  世のうれひも  われとともにわかちつつ いざなふものの  暗きたくみ  やぶりたまふありがたき ひとは捨つとも  瑞霊はすてず  みめぐみはいやまさらむ 瑞霊は貴の月  松の美どり  現し世にたぐひも無し。
    三
 まごころを以て  集まりなば  常世に契はたえじ 水にも火にも  恐れあらず  瑞霊こそかたき城なれ あなわが神の  なつかしさよ  天降の日ぞ待たるる 瑞霊は貴の月  松のみどり  うつし世にたぐひもなし。
  第一九(一八三)
    一
 つみの谷に落入りて  亡び行く人々に すくひの御手をのべたまふ あらしの日も暗き夜も   (折返) かみのみこの  ほろぶるは みむねならじ  すくへよ。
    二
 つねにそむき去りし子を  しのび泣く母のごと 神われらをまちたまふ  つみ悔いてかへれよと。
    三
 あを人草のみたまをば  いつくしみます救主は あさ夕なげかせたまひて  をしへをばつたへたまふ。
    四
 いづと瑞とふたはしら  つみの身もすくふなり 母のおもひ父のあい  くめどもつきぬめぐみを。
  第二〇(一八六)
    一
 つみにまよふものよ  神にかへり あまつ神国の  さまをみよや つみをかへりみる  みたまこそは 国の常立の  たまものなれ。
    二
 つみに迷ふものよ  神にかへり 国の常立の  厳のまへに まことの言霊  宣りなほせよ 人は知らずとも  神は知れり。
    三
 つみに迷ふものよ  神にかへり メシヤの御許に  とくひれ伏せ 父は見直して  御手をのばし ながるる涙を  ぬぐひ玉はむ。
    四
 つみに汚れしものよ  神にかへり 千座を負はせる  母を見よや 手足の爪なき  御手をひろげ 生きよ栄えよと  まねき玉ふ。
  第二一(一八八)
    一
 あだ浪たける  世のなかは 老も若きも  さだめなき かぜにおそはれ  船かへり あるは彼岸に  渡りゆく。
    二
 あとより往くも  さきだつも 千代の住処は  うへもなき 神の御国か  底しらぬ ほろびの地獄か  ほかぞなき。
    三
 浮かれ出でゆく  精霊よ 汝があくがるる  花の香を 散らし往くべき  しこ嵐 一息待たで  吹かぬかは。
    四
 人は神の子  神の宮 かきはときはに  生きとほし ほろびも知らず  栄えゆく みたまのふゆを  たのしめよ。
  第二二(二〇〇)
    一
 神のみたまの  さちはひて あめつち四方を  まもります いづの御霊の  かむばしら あやのたかまに  現れましぬ。
    二
 たかあま原の  神のくに あまつつかひの  あらはれて 青人草  とりけもの すくはせ玉ふ  ありがたき。
    三
 草の片葉に  おく露も 月のめぐみを  身にうけて ゑみさかえ行く  神のその いさみて進め  人の子よ。
  第二三(二〇八)
    一
 くもり果てし  この身の罪を なげく涙は  雨とふるとも  いかですすがむ   (折返) わが罪のため  千座を負ひし 神よりほかに  すくひはなし。
    二
 くもりはてし  この身のつみを まごころ籠めて  いそしむわざも  いかですすがむ。
    三
 すくふすべなき  この身のつみを 神のをしへを  さとるのみにて  いかですすがむ。
  第二四(二一七)
    一
 人の身霊を  守らす救主よ やみは襲ひ来  あくまは迫り 死なむばかりの  この身をすくひ 天津神都へ  みちびきたまへ。
    二
 たよるすべなき  わがたましひを 瑞のすくひの  御神にまかせ 慕ひまつれば  うへなき愛の 御船のなかに  乗らせたまひぬ。
    三
 わが身体は  汚れに染めど 瑞の御霊は  いと清く坐し 霊魂身体  ことごと洗ひ さびにし魂を  研かせ玉はむ。
    四
 生命の清水  いやとこしへに たえず湧き出で  身霊にあふれ われをうるほし  かわきをとどめ みろくのよまで  やすきをたまへ。
  第二五(二二三)
    一
 仁慈の御神の  みあとをしたひて かみよの旅路を  進むぞうれしき   (折返) 月のおほかみの  御伴と仕へて 御蔭あゆみつつ  天にのぼりゆかむ。
    二
 深山のはてにも  人すむ里にも 瑞霊倶にまして  わが霊導く。
    三
 けはしき坂路も  暗けき谷間も 大御手にすがり  進みて行かなむ。
    四
 世のこと終へなば  よみぢの河をも 懼なく渡らむ  瑞の御たすけ。
  第二六(二三二)
    一
 長閑な野辺の小径を  すぎゆく時にも いとも峻き山路を  のぼり行くをりにも   (折返) 心やすし  神ならひて安し。
    二
 黄泉しこめはたけりて  追ひしき攻むれど 八十の曲津見あらびて  のぞみを破るとも。
    三
 たふとや千座のうへに  身のつみ失せにき 苦しみもだえにし身も  やよひの春のごと。
    四
 大空の月日落ち  地はしづむとき つみびとらは騒ぐとも  神によるわれらは。
  第二七(二三三)
    一
 瑞の御魂  守りたまへ きよきうづの  御魂あふがむ 大蛇さぐめ  追しくとも 御言葉もて  ことむけなむ。
    二
 みたま清め  身をあらひて わがちからと  ちゑをすてて ただ御神の  言葉のまま こころかぎり  進みゆかなむ。
    三
 法のままに  われすすまむ 魔は猛りて  道を汚し わざはひやみ  せまり来とも いかで怖ぢむ  神の御子われ。
    四
 すべてのもの  けがれを去り 神のために  まごころもて あさなゆふな  つかへまつる 人の身たま  実にたふとき。
(大正一二・五・一五 加藤明子録)